上沼恵美子(69)が、12日に放送された読売テレビのバラエティー「上沼・高田のクギズケ!」に出演。タレント中居正広(52)が一部週刊誌などで報じられていた一連の騒動について苦言を呈した。
中居をめぐっては、23年6月、女性との間にトラブルが発生し、約9000万円の解決金を支払って示談したと一部週刊誌などが報じていた。
中居は「お詫び」と題した文書で「トラブルがあったことは事実です」と認め「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」と伝えた。「このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」などとつづっている。
本村健太郎弁護士が「お詫び」コメントの気になるポイントを指摘。「守秘義務があるからこれまで説明できなかった」とする点について、本村氏は「守秘義務というのは中居さんと相手方の女性との間で示談をした際に『今回の件はだれにもしゃべらないでくださいね』『示談の内容もだれにもしゃべらないでくださいね』。これが守秘義務です」と解説した。
今回、報道されことにより「守秘義務で守ろうとした秘密そのものが一般に公になってしまった。となると守る秘密はないので、ことここに至っては中居さんの立場からすると、むしろ、こういうことだったと説明するべき段階にきている」と指摘した。
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本村氏の法律的な説明を聞いた上沼は「洗いざらいでなくてもいいんですよね。これだけ漏れちゃっているわけだから、生の中居さんの声というのか、謝罪というのか、私たちに向けてね」と話した。
「お詫び」では示談が成立したことを強調しているが、本村氏は「ちょっと気になるのは、被害者の女性にも代理人の弁護士さんがついているようですが、本当に納得されたかたちで、今回示談をされたのか、心配なんですね。自分の信頼できる弁護士さんに頼むことができたのか、気になります」と指摘した。
さらに「示談が成立したことにより『芸能活動を支障なく続けられることに』」について、本村氏は「現実的には芸能活動を続けられる状況にはないが、法律的には芸能活動を続けられるはずですということをアピールされている。法律的にはテレビの出ることは何の問題もないはずですよということを、ことさら強調されているような印象がします」と解説した。
上沼は「中居さんとしては法律的には仕事もできるんですよ。なんか“お詫び状”になってないような気がする。ご自分の主張というのかな、そういうのがちょっとだけ見えるんです」と率直な感想を漏らした。
本村氏は「その通りです。被害者に対するお詫びがきちんとされていない。本当の形での謝罪とかされたのかちょっと心配です」と改めて説明する責任があるとし、「示談の目的は刑事事件にしないこと。被害届を出したり、刑事告訴しないでください。そのかわり示談金を払いますが目的の半分。残りの半分はいっさい世間に内緒にしてください」と指摘した。
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上沼は「中居さんてね。お芝居うまいですよね。砂の器では一番、和賀英良だった。お会いしたとき、ほめた。偉そうに最高でしたって言わせてもらったら、うれしそうな顔をされた」と振り返り、「なんでこんなくだらないことで人生を棒に振るのかな、分からない。女性にいくら払ったからええやろとか、法律的にOKだなんて言っているのは、思い上がり」と言葉を強めた。
「いや、ほんと人生で何か忘れ物をしてきているんよね。あれだけ急に大スターになってしまうと、なんぞ忘れ物をしてきてるねん」と怒り、「松本さんもですよ」とダウンタウン松本人志の名前も挙げ、「女性の気持ちになってくださいよ。男性も」と話した。出演者の男性陣に「傷ついたものは絶対にあるし、痛い」と語った。
最後は「なんで私ってしゃべるんやろ。私ってしゃべりやんな。初めて、気がついたわ。打ち合わせのときはこれについてのコメントはまったくないっていっていたのに」と笑わせたが、「ちょっと悔しさがありますね」と話した。
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