貯金だけじゃ不安?シニアに必要な「前向き」に生きるヒント

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2025年01月12日 19:30  All About

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昨今の物価高の影響もあり長生きすることで資金が枯渇する「長生きリスク」に対する不安は尽きません。貯金を切り崩すだけでは、「お金が減ること」ばかりに気持ちが向いてしまいます。シニア世代が「前向き」に生きるにはどうしたらよいでしょうか。
シニア世代にとって、老後資金の管理は大きな関心事です。年金や貯金があっても、昨今の物価高の影響もあり長生きすることで資金が枯渇する「長生きリスク」に対する不安は尽きません。貯金を切り崩すだけでは、「お金が減ること」ばかりに気持ちが向いてしまい安心感を得ることは難しいのではないでしょうか。そこで、シニア世代に必要な「前向き」に生きる方法を考えてみましょう。

方法1:働く

シニア世代でも働くことには多くのメリットがあります。まず、働くことで新たな収入源を得ることができ、経済的な余裕を持つことができます。年金だけでは賄えない生活費や趣味に使うお金を得るためには、働くことが1つの解決策となります。

また、働くことによって社会とのつながりを維持でき、孤独感を軽減する効果もあります。仕事を通してさまざまな年代の人々と交流ができ、生きがいを感じることもあるでしょう。さらに、働くことで新しいスキルや経験を得る機会があり、自己成長にもつながります。

シニア世代はフルタイムの仕事ではなく、パートタイムやフリーランスなど、自分のライフスタイルや健康状態に合わせた働き方を選びましょう。

方法2:積極的に自分を知る

自分自身を知ることは、シニア世代にとって重要です。そこで「ライフログ」をつけてみましょう。

ライフログとは、自分の日常を記録することで、日記のようにその日の出来事や感じたことを記していく習慣のことをいいます。日々の活動や支出を記録することは、自分の興味や関心を客観的に理解するための有効な手段となります。

具体的には、日々の生活の中で自分が何に時間やお金を使っているのか。ルールを設けず自由にノートに書き出すか、デジタル機器に入力するかします。例えば、頻繁に「疲れる」「無駄に感じる」といった内容が記録されているものは、自分にとってストレスのモトなのかもしれません。一方で、「楽しい」「○○に多くのお金を使った」「好き」と感じるものは、人生を豊かにするためにこれからも継続したい事柄といえるでしょう。

このように、ライフログを通して生活の中で大切にすべきものが自然と明確になっていきます。今までの体験や経験が記録を読み返して、人生に対する自信が湧き、今後の人生における目標や活動の方向性が見えてくるでしょう。

方法3:自分の好きなことに集中する

シニア世代が前向きに充実した生活を送るためには、自分の好きなことに意識を向けることが大切です。生活の中で何を大切にしたいのかをライフログで明確にしたら、資金や時間を自分が本当に楽しめることに集中させましょう。これにより、必要な支出と無駄遣いが自然と見極められるため、衝動買いや不要な出費を減らすことができます。

また、好きな趣味などは楽しむだけでなく副収入を得る手段に変えることもできます。絵画や手芸、音楽など、自分の得意分野で作品を作り、フリーマーケットに出品して販売することで小さな収入を得るチャンスがあるかもしれません。さらに、こうした活動を通じて新しい仲間と出会えたり、新しいことを学んだりする機会が多ければ、経済的だけでなく精神的にも豊かになる効果が期待できます。

まとめ

前向きに生きることで、シニア世代の生活は豊かになります。自分を知り、好きなことに挑戦することで、経済的な安心感を得られる可能性が高まります。貯金だけでは不安を感じるかもしれませんが、働き、自己理解を深め、好きなことに集中して時間やお金を使うことで、心豊かなシニアライフを実現しましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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