トヨタGRのモラエスが今大会初の最速。ワークスvsプライベーターの優勝争いは僅差に【ダカールラリー2025】

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2025年01月13日 02:40  AUTOSPORT web

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ルーカス・モラエス(GRダカール・ハイラックスEVO) ダカールラリー2025
 1月12日、サウジアラビアを舞台に開催されている2025年W2RC世界ラリーレイド選手権の開幕戦『ダカールラリー2025』のステージ7が行われ、トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)のルーカス・モラエス(GRダカール・ハイラックスEVO)がステージウインを飾った。そして総合順位では、同じくTGRのヘンク・ラテガンが首位に立っているものの、2番手との差はこの日だけで21秒差にまで縮まっている。

 1月3日に開幕した2025年大会は、11日から後半戦に突入した。大会前半では、トヨタのハイラックス勢がここまでの全ステージを制する強さを見せてきているが、折り返したステージ6ではX-RAIDミニJCWチームのギヨーム・ド・メビウス(ミニJCWラリー3.0I)が全体ベストタイムを刻み、トヨタ以外のマシンが今大会初のステージウインを飾っていた。

 迎えた12日は、同一県内を大きく一周するステージ7『アル・ドゥワディミ〜アル・ドゥワディミ』全719km(ステージ455km/リエゾン264km)が実施され、ダート、グラベル、サンド、砂丘などのさまざまな路面を舞台にラリーが進められた。

 多様なコンディションへの対応が求められるステージ7だが、この日はそのほとんどでトップを譲らなかったのがモラエス(トヨタ)だった。

 序盤の50km地点のみ、フォードMスポーツのマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)が暫定ベストに立っていたものの、その時すでにモラエスは16秒後方とわずかな差まで近づいていた。

 そして、以降のチェックポイントではすべてでトップタイムを刻みながら、安定してギャップを築いていき、最終的には7分41秒のリードで今大会初のステージウインを飾った。

 ただ、モラエスの後塵を拝したエクストローム(フォード・ラプター)のもとには、チームメイトのミッチェル・ガスリー(フォード・ラプター)も加勢し、ふたりはツー・スリーでこのステージ7を終えている。

 さらに、総合順位においても大きな動きがあった。順位としては、ラテガン(トヨタ)が総合トップを守っているものの、総合2番手につけるオーバードライブ・レーシングのヤジード・アル・ラジ(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)はこの日だけでその差を大幅に短縮。

 強豪プライベーターのエースであるアル・ラジは、トヨタワークスと21秒差にまで迫りはじめ、いよいよ総合優勝を見据えた戦いが熱を帯びはじめた。また、総合3番手についてはマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)が引き続きキープしている。

 一方の2輪部門では、レッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダース(KTM450ラリーファクトリー)とモンスターエナジー・ホンダHRCのトーシャ・シャレイナ(ホンダCRF450ラリー)のふたりが、ステージの3分の2ほどの距離である約300km地点まで数十秒差のバトルを展開した。

 交互に首位に立ちながらステージを進めていく両者だったが、終盤になるとシャレイナ(ホンダ)が総合2番手のキープに切り替えた様子で、ふたりは最終的に3分47秒差でステージを終えた。その後ろにつけるステージ3番手は、大会後半に差し掛かってからステージタイムを上げてきたモンスターエナジー・ホンダHRCのパブロ・キンタニラ(ホンダCRF450ラリー)となっている。

 そして総合順位では、トップのサンダース(KTM)がさらにリードを拡大。サンダースは、ここから本格化する総合優勝争いへ向け、ワンデイでは埋めがたいギャップを築く作戦にシフトした模様だ。

 13日は、ステージ8『アル・ドゥワディミ〜リヤド』全737km(ステージ487km/リエゾン250km)が行われる予定となっている。

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  • 昔、「パリーダカール」と言えば燃費最悪欠陥車でもあったパジェロが有名だったが、今現在日本車参戦は「トヨタ・ハイラックス」に変わったのか、型式問題あっても強いな(^_^)
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