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俳優板垣李光人(22)が、20日開始のフジテレビ系ドラマ「秘密〜THE TOP SECRET〜」(月曜夜10時)で、ゴールデン帯連続ドラマ初主演を務める。昨年は「ブルーピリオド」「八犬伝」など、映画を中心に多くの話題作に出演。日経トレンディ「来年の顔」にも選出された。初主演への思いとともに、「2025年の顔」として迎える1年への意気込みを語った。【野見山拓樹】
★俳優デビュー14年目の大役
俳優デビューから14年目で初めてゴールデン帯の大役を任された。Hey!Say!JUMP中島裕翔(31)とのダブル主演。「主演は芝居をする時間が長くて、責任もよりついてくる。これから役者として成長する上でやりたかったので、お話をいただいた時はすごくうれしかったです」と語る目には喜びと覚悟がにじんでいた。
同作は、犯罪被害者や死亡した犯人の脳をMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化し、難事件の真相を解き明かすヒューマンサスペンス。板垣はこの特殊な捜査を行う「科学警察研究所法医第九研究室」の室長、薪剛(まき・つよし)を演じる。
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「お話をいただいて初めて作品を読んだ。80〜90年代の少女マンガだけどヒューマンドラマの部分がある。扱っている事件も生々しくて考えさせられるので、エネルギーが強かった。薪剛は、繊細で弱くてもろい自分を硬くて重いよろいで守っているような人間。すごく演じがいがあって、覚悟も必要だと思いました」
これまで以上に考えて役作りに励んだ。薪は30代で、板垣の実年齢よりも10歳ほど上。警視正でもあり、威厳のある人物に見せようとメークや服装を工夫した。一方で、繊細で弱い性格を表現する必要もあった。落としどころを探しながら、板垣なりの薪剛を作り上げた。
「原作の薪はきゃしゃで線が細いキャラクターだけど、警視正はいろんなものを積み重ねている立場なので、ある程度説得力もないといけない。原作の薪を残しつつ、違和感がないように、ジムに行って4〜5キロ増やしました。でも気絶する場面が多いので、がっしりしすぎてもいけない。その着地点を探しながら作っていくのが初めてだったので、いい経験でした」
★個展の開催や報道番組出演
昨年は俳優業のみならず、個展の開催や報道番組の出演など、さまざまな方面に活動の幅を広げた。
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さらなる活躍を予測する、日経トレンディ「来年の顔」に選出された。「来年の顔」は20年に北村匠海(27)23年には佐野勇斗(26)が選出されている。
「本当にありがたいことですね。最初にお話を聞いた時は寝耳に水というか、驚きました。箔(はく)が付くものをいただけて、今後続けていくためのガソリンになると思います。毎年抱負は決めないですけど、2025年は『来年の顔』にふさわしいような仕事との向き合い方ができたらいいなと思います」
2月には映画「ババンババンバンバンパイア」の公開を控えるなど、今年もさまざまな作品での活躍に期待がかかる。それでも、与えられた役割に全力を尽くす姿勢に変わりはない。
「表現するということや好きなことができていたらいいなと思っているので、自分が今こうして好きなことをなりわいにできていることがすごく幸せ。求められる限りはお芝居をしていたいし、求められるようになりたい。2024年は『news zero』のパートナーであったり個展であったり、いろんな経験をさせていただいた。今は1月から始まるドラマがあるので先のことは考えていませんけど、2025年も作品や役で新しい出会いがあったらいいなと思うし、すごく楽しみです」
期待を背負った「2025年の顔」の、飛躍の1年が始まった。
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◆板垣李光人(いたがき・りひと)2002年(平14)1月28日生まれ、山梨県出身。12年に俳優デビューし、テレビ朝日系「仮面ライダージオウ」フジテレビ系「silent」NHK大河ドラマ「どうする家康」などに出演。「ZOZOTOWN」「どん兵衛」などのCMにも出演中。趣味はイラストを描くことで、昨年は初個展「愛と渇きと。」を開催した。血液型AB。
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