気象庁は、宮崎県の日向灘で発生した最大震度5弱の地震を受け、「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。マグニチュード8から9クラスの巨大地震が起きる可能性が高まっていないか調査が行われています。
午後9時19分ごろ、最大震度5弱を宮崎県で観測する地震がありました。
気象庁によりますと、震源地は日向灘で、震源の深さはおよそ30キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定されます。高知県と宮崎県には津波注意報が出されています。
これは、震度5弱を観測した宮崎市にある宮崎放送の地震直後の映像です。
宮崎空港駅では、窓口のガラスが割れ、破片が床に散乱しています。
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宮崎市内のスーパーでは、飲み物など商品が床に散乱。ワインは割れてしまっています。
宮崎市内のホテルに宿泊していた男性が撮影した映像です。
撮影者
「部屋全体が揺れてる印象だったので、結構音が怖かった。ギシギシする。下から何か突き上げるようなドンドンドンっていう振動があって。だからもしかしたら地震かなと思ったら、ちょっとずつグラグラ(横に)揺れだして。(Q.奥様はご入浴中だった)お風呂のお湯がかなり揺れてたんですよね。個室でもありますし、やっぱ怖いなという印象があったみたいです」
宮崎県西都市では震度4を観測しています。
鹿児島県内では、鹿児島市や霧島市などで震度4を観測。
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原子力規制庁によりますと、鹿児島県の川内原発と佐賀県の玄海原発、愛媛県の伊方原発は、現時点でいずれも異常なしだということです。
気象庁は先ほど、南海トラフ地震臨時情報を発表し、この地震と東海地方から九州地方の太平洋側で近い将来の発生が予想される南海トラフ地震との関連について調査を始めました。