SUPER EIGHT20周年ドームツアー最終公演「関ジャニ∞」から現名称への変遷表現する演出も

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2025年01月14日 04:00  日刊スポーツ

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ライブを披露するSUPER EIGHT(左から)安田章大、村上信五、大倉忠義、横山裕、丸山隆平(撮影・石井愛子)

SUPER EIGHTが13日、京セラドーム大阪でデビュー20周年の集大成となるドームツアー「SUPER EIGHT 超DOME TOUR 二十祭」最終公演を行った。昨年12月から全国3都市をまわり、計8公演で38万人を動員。「浪花いろは節」「ズッコケ男道」などデビュー時から歌い継いできた数々の楽曲を披露。会場の4万5000人と“成人”の節目をお祝いした。


始まりの土地、大阪で一身に大歓声を浴びた。安田章大(40)が「こよいは成人式だ〜!」、横山裕(43)は「楽しませたるからな〜」とさけび、会場と一体になった。5人の“節目”を見届けようと、エイター(ファンの呼称)が会場の端から端まで色とりどりの光で彩った。壮観な光景。村上信五(42)は「この景色、あらためて大切にしたい」と目に焼き付けた。 苦あり、楽あり。この20年を安田は「多難ばかり」と表現する。04年9月にデビューを飾ったが、その前月に関西地区限定でCDを発売し、メンバーがレコード店で手売りしたこともあった。近年では、メンバーの脱退や病、グループ名の変更も経験した。


ステージには、その歩みをあふれんばかりに凝縮。デビュー曲から幕を開け、旧グループ名「関ジャニ∞」から現名称「SUPER EIGHT」への変遷を表現する演出も忘れなかった。この日のライブ所要時間は、グループとしても事務所所属アーティストとしても史上最長となる約4時10分。異例の構成をもってしても、ダブルアンコールまで展開される盛り上がりとなった。


歴史の詰まった楽曲の数々には、ファンもメンバーも心を震わせた。大倉忠義(39)を中心にセットリストを作成。代表曲「ズッコケ男道」では、横山が涙しながら「かかってこい!」と絶叫。全身全霊のステージを届けた。


結成からこの日まで、“家族”になってから8000日が過ぎた。軌跡を振り返れば、涙なしでは語れない。横山は「おかんが亡くなった一番つらい時に近くにいてくれたのがメンバーだし、(大倉が)『横山くんの家族になろう』と言ってくれたのを今でも覚えています」と瞳を拭った。大倉も「ここ数年試練なんだなって思うようなつらいことばかりで。このライブをやって、清算された気がします」と声を震わせた。


がむしゃらに駆け抜けた20年。大倉は「お客さんが来てくれて元気になるなら、アリーナでもスーパー銭湯でも会場の大きさにこだわりはないです」。丸山隆平(41)は「これからのSUPER EIGHTに刮目(かつもく)せよ!」と宣言。手を取り合った5人の歩みはまだまだ終わらない。【望月千草】


◆SUPER EIGHT 02年に結成。04年8月、「浪花いろは節」を関西地区限定で発売。同年9月に全国デビューを飾った。デビュー時は8人組だったが、06年に内博貴、18年に渋谷すばる、19年に錦戸亮が脱退し現在は5人組。

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