きのう夜、日向灘で発生した地震について、気象庁は南海トラフ巨大地震との関連を調査していましたが、「新たな巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると考えられる現象ではなかった」として、調査を終了しました。
きのう午後9時19分ごろ、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震が発生しました。
震源は日向灘、震源の深さは36キロ、地震の規模を示すマグニチュードは暫定値で6.6となっています。
この地震について、気象庁は午後10時前に南海トラフ地震臨時情報「調査中」を発表し、南海トラフ巨大地震との関連を調査しました。
その結果、より精度の高い地震の規模を示すモーメントマグニチュードを算出したところ、今回の地震では6.7で、「巨大地震注意」の発表基準である7.0には満たないことがわかったということです。
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気象庁は「新たな巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると考えられる現象ではなかった」として、午前0時ごろ調査を終了しました。
南海トラフ地震評価検討会 平田直会長
「地震はいつ起きても不思議はございません。そういう状態が普段の状態で、それに比べてさらに地震の発生する可能性が高くなったというデータは得られませんでしたので、調査終了ということにしましたが、これで決して安心することはなく、引き続き地震への備えを続けていただきたい」
また、この地震で高知県と宮崎県に津波注意報が発表され、宮崎県の宮崎港と日南市油津で20センチの津波を観測したということですが、津波注意報はすでに全て解除されました。
気象庁は、きのう発生した地震で揺れが強かった地域について、今後1週間ほど、特に今後2〜3日の間は最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
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