キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA は、2025シーズンのWEC界耐久選手権に投入する2台のキャデラックVシリーズ.Rに施すカラーリングを公開した。
2025年、これまでポルシェ963のカスタマーだったJOTAと新たに提携を開始するキャデラック。このワークスチームの2台の新しいカラーリングは1月15日、フランスの首都パリの中心部にあるGMブランドの「フラッグシップEVストアおよびエクスペリエンス・センター」である『キャデラック・シティ・パリ』で行われた特別発表会で公開された。
そのルックスは、以前のハーツ・チーム・JOTAのポルシェに施されていたゴールドのカラーリングと、WECおよびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で見られるワークス・キャデラックのカラーリングの両方の要素が組み込まれたものになっている。
12号車と38号車は、サイドミラー、エンジンカバー、サイドポッド、リヤウイングエンドプレートに入れられたハイライトカラーを除いて、ほぼ同様のデザインとなった。それらの部分は12号車では赤、38号車では黄色(サイドミラーは黒)で識別される。
GMヨーロッパのマネージング・ディレクター兼社長であるペレ・ブルガルは次のように述べている。
「パリの象徴的な旗艦店でキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAのVシリーズ.Rのカラーリングを公開することは、キャデラックが世界的な舞台で革新とパフォーマンスに揺るぎない取り組みをしていることを示している」
「ヨーロッパでの足跡を拡大する中で、このパートナーシップは、世界でもっとも権威のあるレース選手権のひとつにおいて、キャデラックの先駆者精神を披露する絶好の機会となる」
「我々は、JOTAスポーツとハーツと協力してVシリーズ.Rを走らせることを誇りに思い、今後のエキサイティングなシーズンを楽しみにしている」
JOTA の共同創設者であるデビッド・クラークは次のように付け加えた。
「本日、キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAのVシリーズ.Rのカラーリングが披露されたことは、この新しいモータースポーツファミリーのあらゆる側面における膨大な努力と献身の集大成だ」
「この瞬間は、今後の1年間の美的感覚を表すだけでなく、WECのレースで勝利を挙げ、記録を打ち立てた両ブランドの次のステップを表している」
「この機会に、この旅で素晴らしいパートナーとなってくれたハーツに感謝し、GM/キャデラックに、パフォーマンス能力だけでなく、我々が世界の舞台で彼らのもっとも権威あるブランドのひとつを代表するというレベルの信頼をしてくれたことへの、感謝の意を表したいと思う。今年、一緒に何ができるか楽しみだ」
キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAは2024年11月に、2025シーズンのドライバー陣容を発表している。昨年もJOTAのドライバーを務めたウィル・スティーブンス、ノルマン・ナト、ジェンソン・バトンに、キャデラックのファクトリードライバーであるアレックス・リン、アール・バンバー、セバスチャン・ブルデーが加わる陣容となる。
ただし、各車におけるドライバーの組み分けは未発表のままであり、WECの暫定エントリーリストではリンが12号車に、バンバーが38号車に記されているのみとなっている。
新体制のチームは12月、フランスのポール・リカールでキャデラックVシリーズ.Rによる初の本格的なテストを完了している。このテストには、レースドライバー6人全員が参加していた。