2024年FIA F2第5戦モンテカルロ 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム) ハースF1チームが今週、旧型車でのテスト(TPC/Testing of Previous Cars)を実施予定で、トヨタのドライバー、宮田莉朋がレースドライバーのエステバン・オコンおよびオリバー・ベアマンとともに参加する。宮田にとってF1マシンで走る初めての機会であると同時に、ハースにとっては初のTPCとなる。
2024年10月、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)とハースは、車両開発と人材交流において協力関係を結ぶことに合意したことを発表。このパートナーシップのおかげで、多額のコストが必要となるTPCが実現する。TGRからの支援を受けて、ハースはテストチームを編成、2023年型マシンVF-23を稼働可能な状態に整えて、1月15日、16日にスペイン・ヘレスでテストを行うことが決まった。
2年前のマシンを使用できるTPCでは、台数は1台に制限される。チームは1年の間に最大20日、TPCを行うことができるが、レースドライバーの走行は、4日間・1000kmに制限される。つまり、オコンとベアマンの年間走行距離には上限があるが、宮田にはそれが適応されない。
ハースの現在の計画は、15日(水曜日)の午前にベアマン、午後には宮田を走らせ、16日(木曜日)は、午前にオコン、午後に再び宮田が走行するというものだ。
現時点での天気予報では、アンダルシア州はこの期間、雨は降らず、最高気温は14度から17度で、安定した天候が期待できるため、3人は有意義な走行を実施できるものと予想される。
チーム広報によると、宮田が今年中に再度VF-23でのTPCを行うことは、現時点では予定されていないということだ。今後のプランは明らかにされていないが、他のトヨタ傘下のドライバーがF1カー初走行のチャンスを得る可能性はあるだろう。
宮田は2023年にスーパーGT GT500クラスと全日本スーパーフォーミュラ選手権でダブルタイトルを獲得し、2024年からTGR WECチャレンジプログラムのドライバーとしてFIA F2に参戦。2025年にはARTグランプリから2年目のFIA F2に挑むことが決定している。