「人生の半分以上を宝塚で過ごしておりますので、私という人間をつくる、ほとんどを学ばせていただいたと思っています」
宝塚歌劇団・宙組団員のAさんが転落死という悲劇から1年が経過した2024年9月、宙組トップスターの芹香斗亜(せりか・とあ)が会見を開いて、2025年4月の公演を最後に劇団を退団すると発表した。
劇団が認めた14項目のパワハラ行為
ネット上では、惜しむ声が上がる一方で、
《パワハラが前任から受け継がれてきたことだと考えると不運な人だったなとは思う。でも、自分は無関係で通そうとしている言動を見ると同情できない》
《トップの資質なし。謝罪もできないし、二度と見たくない》
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など、退団会見でAさんの事件が直接関係しているわけではないと語ったことに対し、厳しい意見も寄せられた。
「Aさんの遺族側は、長時間労働と上級生からのパワハラ行為が原因で、2023年9月に自死に至ったと主張していました。
それを受けて2024年3月、劇団側は14項目のパワハラ行為があったことを認めることに。そのうち、いくつかは芹香さんも関係していると見られていました。
しかし、芹香さんがパワハラ行為の該当者だったのかは明かされていません。
結局、宙組のトップとしてAさんについての謝罪がなく、ましてや言及を避けるような姿勢を取り続けたことに違和感を持った人も多かったようです」(スポーツ紙記者、以下同)
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芹香の退団発表から3か月後、今度は宝塚歌劇団の親会社、阪急阪神ホールディングスのトップが退任。
「2024年12月20日、角和夫氏が会長職を退任しました。
“健康上の理由”とされていましたが、角氏は2023年12月に宝塚音楽学校の理事長を、2024年2月には宝塚歌劇団の理事を続けざまに退いています。
Aさんの死から劇団の異常なパワハラ体質が次々と明らかになり、同社は非難の声を浴びましたが、その責任を取った形なのでしょう」
角氏の会長職退任は、一連の事件が関係しているのか。宝塚歌劇団に問い合わせてみると、
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「健康上の理由によるものです」
と回答があった。
応募資格も文言が変更
パワハラのイメージを払拭するため、少しずつ改革を進める宝塚歌劇団。
“女の園”に夢を見る未来のタカラジェンヌを募集する宝塚音楽学校にも変化があった。
「2025年4月に入学予定の応募資格から“容姿端麗”という文言が削除され、その代わり“心身ともに健康”という言葉に変更されていました。
変更の理由は明かされていませんが、時代や環境の変化に合わせて、よりふさわしいものにしたのでしょう。
宙組を取り巻く一連の事件を踏まえて、表現を変えることにしたのかもしれませんね」(全国紙社会部記者)
ファンのために“執念深く”信頼回復に努めてもらいたい。