バイエルンとチェルシーの間でアタッカーのトレード移籍が実現する可能性があるようだ。13日、イギリスメディア『BBC』やドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
報道によると、バイエルンがチェルシー所属のフランス代表FWクリストファー・エンクンクに関心を寄せているとのこと。スポーツ部門の取締役を務めるマックス・エバール氏をはじめとしたクラブ幹部は完全移籍での獲得を目指しており、チェルシーとの交渉を開始しているという。移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、エンクンクはバイエルン加入に前向きで、すでに個人条件で口頭合意が成立している可能性もあるようだ。
現在27歳のエンクンクはパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2015−16シーズン途中にトップチームデビューを飾った。2019年夏に加入したライプツィヒでは公式戦通算172試合出場70ゴール54アシストという成績を残し、2度のDFBポカール制覇に貢献。2023年夏にはチェルシーへ活躍の場を移し、負傷による長期離脱がありながらも、ここまで公式戦通算42試合で16ゴール4アシストをマークしている。
一方、チェルシーはバイエルン所属のフランス代表FWマティス・テルの獲得に動く可能性がある模様。チェルシーは昨年夏にもテルに関心を寄せていたが、バイエルンがエンクンクへ関心を寄せていることを受け、改めてオファーを検討しているようだ。『BBC』は、テルの獲得が見込める場合には、チェルシーがエンクンクへのオファーに耳を傾ける可能性もあると報じている。
現在19歳のテルはレンヌの下部組織出身で、2021−22シーズン途中にトップチームデビューを飾った。2022年夏にバイエルンへ完全移籍で加入すると、同年8月にクラブ史上最年少ゴールをマーク。ここまで公式戦通算81試合に出場し11ゴール6アシストという成績を残している。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、バイエルンとチェルシーはテルとエンクンクのトレード移籍の可能性について最初の交渉を開始しているという。なお、バイエルンはテルの去就に関わらず、エンクンクの獲得を狙う見込みとプレッテンベルク記者は指摘している。
ともに所属クラブでは先発起用の機会が限られており、絶対的な地位を確立しているとは言い難いエンクンクとテル。果たして今冬のトレード移籍は実現するのだろうか。今後の動向に注目が集まる。