引き続きチームWRTからWEC世界耐久選手権のLMGT3クラスに参戦するバレンティーノ・ロッシ 1月14日、BMW Mモータースポーツは、2月28日にカタールで開幕する2025年のWEC世界耐久選手権におけるLMGT3ドライバーラインアップを発表した。
新たにBMWのファクトリードライバーに就任したケルビン・ファン・デル・リンデは、チームWRTのLMGT3ラインアップに加わり、二輪で世界チャンピオンに9度輝いたバレンティーノ・ロッシの新しいチームメイトとなる。
ロッシのWECプログラムでの地位は、彼が以前GTワールドチャレンジ・ヨーロッパよりも世界選手権に残ることを希望していたものの、このイタリア人のトレードマークであるナンバー46が昨年11月に公開された暫定エントリーリストに掲載されなかったことで疑問視されていた。
一方のファン・デル・リンデは、BMWを離れメルセデスAMGのファクトリードライバーとしての新たな役割の一環として、アイアン・リンクスに移籍したベルギー人のマキシム・マルタンの後任となる。
彼はまた、来週デイトナで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦『デイトナ24時間レース』にポール・ミラー・レーシングから参戦する予定だ。ファン・デル・リンデにとって、このレースはBMWワークスドライバーとしてのデビュー戦となる。
なお32号車改め、46号車としてWEC・LMGT3クラスにエントリーするWRTのBMW M4 GT3エボを駆る3人目のドライバーは、継続起用となるアハマド・アル・ハーティだ。
WRTのシスターカーは、ダレン・ラーンとショーン・ゲラエルがユナイテッド・オートスポーツに移籍するためにチームを離れたことで刷新されることに。
彼らの後任は、マンタイEMAから移籍してきたル・マン24時間レースの現クラスウイナーであるヤッサー・シャヒンと、昨シーズンはアコーディスASPチームのレクサスRC F GT3をドライブしたティムール・ボグスラフスキーが務め、ベテランのアウグスト・ファーフスとチームを組む。彼らがシェアする31号車は“ザ・ベンド・チームWRT”のバナーの下でグリッドに並ぶことになっている。
シャヒンとボグスラフスキーは今週末、ヤス・マリーナ・サーキットで開催されるミシュラン6Hアブダビで、シャルル・ウィーツとチームを組み、BMW M4 GT3エボでの最初のレースに出場する予定だ。