「マジックアワー」の美しさを4Kで。テレンス・マリック監督『天国の日々』4Kレストア版が4月公開

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2025年01月15日 15:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

映画『天国の日々 4K』が、4月4日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。

『シン・レッド・ライン』などで知られるテレンス・マリック監督が手掛けた同作は、20世紀初頭のテキサス州を舞台に、壮大な農場で展開する人間ドラマ。『第32回カンヌ国際映画祭』監督賞、『第51回アカデミー賞(R)』撮影賞を受賞。1978年の製作から47年を経て、監督自身の監修により4Kレストア化が実現した。日本では1983年に初公開された作品が、本来の映像美を携えて再び劇場公開される。

出演は主人公・ビル役のリチャード・ギア、ビルの恋人アビー役のブルック・アダムス。撮影は、エリック・ロメール作品で知られるネストール・アルメンドロスと、後任のハスケル・ウェクスラーが担当。夕暮れのシーンは1日でわずか20分間だけ訪れる日没間近の時間「マジックアワー」にこだわって撮影され、本編の多くをこのシーンに費やした。画作りに対する極度のこだわりからスケジュールや予算が大幅に超過し、プロデューサーのバート・シュナイダーは自宅を抵当に入れたという。音楽はエンニオ・モリコーネ。

このたび解禁されたティザービジュアルでは、農場主の家と逆光に照らされた人々の姿が幻想的に描かれている。

国立映画アーカイブ主任研究員の岡田秀則は4K版の映像について2K版と比較して、「画面の肌理が違う。デジタルスキャンによる解像度は、4Kでようやく化学分子からなる35mmフィルムのレベルに達する」とコメント。従来のフィルム映写機とDCPの違いについては、「劇場の暗い環境で鑑賞することで、グラデーションの違いがよく分かる」と解説している。

『天国の日々 4K』 © 2025, 1978 BY PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

このニュースに関するつぶやき

  • 2K上映と4K上映では「画面の肌理が違う」と有るが、シネコンならともかく、大阪では恐らくミニシアターでの上映となろう。となると、4K上映設備が無いので「2Kでの上映となります」となる……
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