新人アントネッリのトレーニングに注力するメルセデス、距離制限のないF1テストのために2020年型マシンを導入へ

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2025年01月15日 17:40  AUTOSPORT web

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2020年F1ハンガリーGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
 F1デビューに向けて、アンドレア・キミ・アントネッリに、できるだけ多くの走行機会を与えるために、メルセデスは2020年仕様のマシンを稼働可能な状態に整え、テストのプログラムを組んでいる。より新しい2023年型マシンでのテストも可能だが、その場合、走行距離に制限が設けられるため、チームは5年前のマシンを使うテストを実施することを決めた。

 4年前から2年前までのマシンを使って走行できるテスト『TPC/Testing of Previous Cars』の場合、その年のレースドライバーはテスト走行距離が年間1000kmに制限されるという新規定が導入された。そのため、フェラーリとルイス・ハミルトン同様に、メルセデスとアントネッリも、2023年、2022年、2021年のマシンでのテストは厳しく制限される。

 理想では、メルセデスはアントネッリを2025年型と同じ世代のマシンに乗せてできるだけ多くの距離を走らせたいところだが、このTPC規定の影響で、2020年型W11も導入することを決めた。今週メルセデスはスペイン・ヘレスでプライベートテストを実施する予定だ。同サーキットでは、1月15日、16日にハースがTPCを行うことがすでに明らかになっている。

 現時点でメルセデスは、ヘレスの後に、フランスのポール・リカールでも3日間のテストをアントネッリのために計画している。ヘレスもポール・リカールも2025年F1カレンダーには含まれていないサーキットだが、アントネッリはF1マシンに乗り、さまざまなエンジンモードや燃料レベルで周回を重ね、貴重な経験を積むことができる。

 ポール・リカールは低速から高速まで様々なレイアウトの設定が可能であり、アントネッリは、低ダウンフォースと高ダウンフォース両方を経験することができる。プレシーズンテストはわずか3日間であるため、メルセデスはその前にアントネッリに最善の準備を整えさせようとしている。

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