無茶なハンデがアツイ、グランツーリスモ『auto sport CUP』。谷口信輝らプロとアマの異種格闘技バトルの優勝は15歳のプロチーム

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2025年01月15日 18:00  AUTOSPORT web

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プロ・アマ、そして年齢の異なる12名の選手が集結した
 1月12日、千葉県幕張で開催された東京オートサロン2025の会場のひとつである国際会議場にて、eスポーツイベント『TOKYO AUTO SALON 2025 e-SPORT EXPERIENCE』の一環として、家庭用ゲームソフト『グランツーリスモ7』を使用したバーチャルレースイベント『auto sport CUP』 が開催された。

 多くのeスポーツファン、モータースポーツファンが詰めかけたなか、リアルプロドライバーの谷口信輝、深田一希、プロeスポーツドライバーの宮園拓真、全国大会や世界大会への出場経験を持つ8歳から14歳までの小中学生ドライバーで編成されたアンダー15チームをはじめ、ストリーマー、アマチュアeスポーツドライバーなど、総勢12名の選手によるレースが行われた。

 今回の『auto sport CUP』では、プロ・アマ入り乱れる異種格闘技戦となるため、独自のハンディキャップを設けているが、最大の特徴は使用するマシンで、アマチュア選手はトヨタGRスープラや日産フェアレディZといった高性能FRスポーツカーが使えるのに対し、プロ選手についてはトヨタハイエースのみ使用可能。さらに、プロeスポーツ選手についてはハンディキャップとしてスタート時間を遅らせるといったルールが盛り込まれることに。

 このようなルール設定になったのも、バーチャルならではのエンターテイメント性をさらに究めることをテーマに、設定を研究していった結果であり、リアルではあり得ない設定をオートスポーツが独自に構築してのレースとなった。

 レースは全4戦で争われ、フィニッシュした順位に応じてポイントを獲得、その合計が多いドライバーが優勝とした。1戦目は夜の鈴鹿サーキット、2戦目と3戦目はグランツーリスモオリジナルコースのダートコースでバトルが行われたが、1戦目をアンダー15チームA、2戦目はアンダー15チームBが見事1位フィニッシュを遂げたほか、3戦目では宮園に45秒遅れスタートという大きなハンディキャップがありながらも1位を勝ち取るなど、最後の最後まで見逃せないレースが続く。

 そして最終戦は、日本の首都高をイメージした東京エクスプレスウェイで争われたが、このレースのみ使用するマシンを一斉チェンジ。最高出力2600ps、最高速度660km/h、そして強烈なダウンフォースを発生させるゲーム内最速マシン『ダッジSRT・トマホークX VGT』に切り替えられた。その走りはまさしく異次元のスピードでかつトリッキーな挙動を示すモンスターマシンだったが、わずかな練習走行で全選手がマシンの特性を掴み、たくみに乗りこなしての超高速バトルを展開したが、4戦目はストリーマーの鈴木ノリアキが1位でチェッカーを受けた。

 全4レースを終え、見事総合優勝に輝いたのはアンダー15チームB(金子壮太/渋谷裕夢/島地虹成)。リアルプロドライバーやプロeスポーツドライバーを打ち破っての優勝となった。今回、出場した全選手は年齢をはじめ、それぞれ異なるプロフィールを持つドライバーが集ったが、プロとアマ、子どもと大人といった差をまったく感じさせない、白熱した展開に観客も大きな盛り上がりを見せたイベントとなった。

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