第172回芥川賞・直木賞の受賞作品が発表され、芥川賞には2作品が選ばれました。また、直木賞は理学博士の肩書きをもつ異色の作家の作品に決まりました。
第172回直木賞は、伊与原新さん(52)の「藍を継ぐ海」に決まりました。「藍を継ぐ海」は徳島でウミガメの卵を孵化させ、自ら育てようとする女子中学生などを描いた短編集です。
伊与原さんは東京大学大学院で地球惑星科学を専攻した理学博士で、今回2回目のノミネートで受賞となりました。
伊与原新さん
「科学ですけど面白いので読んでもらえませんかと。『科学はちょっと』という方にこそ読んでいただきたい」
一方、芥川賞は、南の島で10人の男たちがミスユニバースの女性を奪い合う恋愛物語を描いた安堂ホセさん(30)の「DTOPIA」と、ゲーテ研究の第一人者である日本人学者を描いた鈴木結生さん(23)の「ゲーテはすべてを言った」に決まりました。
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