キック・ザウバーは、チーム・リプレゼンタティブ兼マネージングディレクターのアレッサンドロ・アルンニ・ブラビが、2025年1月末にチームを離れることを発表した。
アルンニ・ブラビは2017年に顧問弁護士兼取締役としてチームに加わり、2022年にマーケティング、コミュニケーション、営業、その他の部門に重点を置くマネージングディレクターに任命された。2023年からは、レースウィークエンドやトラック外のすべての公式行事で、チームを代表する“顔”であるリプレゼンタティブの役割を果たしてきた。
ザウバーは2026年からはアウディF1チームとして活動することが決まっており、オーナーのフィン・ラウジングが所有する最後の株式がアウディに譲渡され、オーナーシップが変更された結果、アルンニ・ブラビがチームを離れることが決まった。2024年10月の体制変更では、スポーティングディレクターのベアト・ツェンダーが、シグネチャープログラムおよびオペレーション担当ディレクターに役割を変えたことが発表されている。
アルンニ・ブラビは「ザウバーでの旅が終わりを迎えるにあたり、感慨深いものがある」とコメントした。
「2017年にチームに加わって以来、誰も想像できなかったほどチームが成長し、変化するのを見てきた。この組織は、刺激的な時期も困難な時期も同様に経験したが、その精神と献身を一度も失うことはなかった。それは私にとって刺激的なことであり、この2年間、チームの顔として代表できたことを誇りに思っている」
「新しいプロジェクトに進むにあたり、フィン・ラウジング、ザウバーとアウディで私に多大な信頼と信念を寄せてくれたすべての人々、そしてこの8年間一緒に働いてきたすべての同僚に感謝したい。このチームは家族であり、明るい未来が待っている」
アルンニ・ブラビの“新しいプロジェクト”については明かされていないが、彼は今後もドライバーマネジメント会社トラステッド・マネジメントを率い、ストフェル・バンドーンや、ビクトール・マルタンスをはじめとする若手ドライバーたちへのアドバイスを行う。また、フィン・ラウジングとのかかわりも保ち、彼のための新しい投資先を探すことになるだろう。
一方、アルンニ・ブラビは、ルイス・ハミルトンが検討しているMotoGPプロジェクトに関与するとのうわさもある。彼はF1での活動は今までほど活発に行わないかもしれないが、今後もレースの世界に関わっていくことになりそうだ。