キャデラック・レーシングは、2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権のシーズンに向けて、専任のテクニカルディレクターと推進マネジャーを任命し、技術チームを強化した。
欧米の両トップカテゴリーにキャデラックVシリーズ.Rを送り込む同ブランドのテクニカルディレクターとなったのは、元フェラーリF1レースエンジニアのシャビエル・マルコス・パドロス。さらにショーン・オシェイが、同ブランドのモータースポーツ推進マネジャーの役職に就くこととなった。
彼らは、昨年末にキャデラック・レーシングのプログラムマネジャーとして発表されたキーリー・ボスンに加わり、ゼネラルモーターズ内で再配置された元GMスポーツカーレース・プログラムマネジャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーから役割のひとつを引き継ぐことになる。
GP2のBCNレーシング・チームでモータースポーツのキャリアをスタートさせたパドロスは、2010年から2012年までパフォーマンスエンジニアとしてF1のHRTに移り、その後、ウィリアムズ・レーシングにパフォーマンスエンジニアとして加わった。
彼は2015年から2017年までリチャード・チルドレス・レーシングでNASCARカップ・シリーズのチーフ・レース・エンジニアを務めた後、2018年にレースエンジニアとしてF1の世界へと復帰し、直近では2024年5月までシャルル・ルクレールのエンジニアを務めていた。
一方、オシェイはボッシュ・モータースポーツでの経験があり、直近ではブレイザーEVポリス・プログラムのエンジニアリングマネジャーを務め、業界初の追跡評価付き電気自動車の開発を指揮した。
この2人の新任は、2月のWECシーズン開幕戦カタール1812kmに先立ち、今週末のロア・ビフォア・ザ・ロレックス(IMSAのデイトナ24時間前の公式テスト)で始まるキャデラックのウェザーテック選手権での取り組みから、参画を始めることになる。