ランボルギーニは1月15日、マウリツィオ・レスキウッタが新たにモータースポーツ責任者の職に就くと発表した。彼は2024年初頭に退任したジョルジオ・サンナの後任となる。
モータースポーツの世界で30年以上の経験を持つ元BMW MモータースポーツLMDhプロジェクトリーダーのレスキウッタは、2024年3月から暫定的にモータースポーツ責任者を務めていたランボルギーニ最高技術責任者、ルーベン・モーアの直属となる。
レスキウッタは12月1日からその職に就いていたとみられるが、イタリアのメーカーとの最初の公式イベントは1月末のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースとなる。そこでランボルギーニは4クラス中3クラスへと参戦、WEC世界耐久選手権での活動を休止するLMDh車両『SC63』では最高峰GTPクラスにも出場する。
ランボルギーニに着任する前、レスキウッタは11年間F1でエンジン開発を専門とし、その後GTレースに移り、最近ではBMWで働いていた。
「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセに加わることができて、とてもうれしく思う」とレスキウッタは語った。
「私にとってこれは、このように確立され、尊敬されている名前と組織の一員となる重要な節目だ」
「その歴史書の多くのページのうちの1ページに、小さな段落を書くのに貢献できたらと思っている。そして我々はともに、この先の挑戦に立ち向かえると確信している」
レスキウッタの役割には、LMDh車両のランボルギーニSC63と、GT3カスタマーレーシングの製品ラインアップの継続的な開発が含まれている。同社の新型『テメラリオGT3』は、今後数週間で最初のトラックテストプログラムを実施する予定だ。
彼はまた、3大陸にまたがるランボルギーニ・スーパートロフェオのワンメイクシリーズも担当する。
「新しいシーズンに向けて、マウリツィオ・レスキウッタをランボルギーニファミリーに迎えることができてうれしく思う」とモーアは述べている。
「マウリツィオはモータースポーツに関する豊富な専門知識と知見を持つ人物であり、彼のビジョンにより、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのポートフォリオ全体でさらなる成功を収められることを期待している」
「来シーズンは、夏に新しいテメラリオGT3カーが発売され、IMSAのGTPクラスでLMDhプロジェクトが継続され、もちろん大成功を収めているランボルギーニ・スーパートロフェオ地域シリーズもあり、ランボルギーニにとっては非常にエキサイティングなシーズンとなるだろう」