《日本テレビは、中居正広さんサイドと対話を続けてまいりましたが、様々なニュースを扱う番組の司会という役割などを鑑み、総合的に判断して、「ザ!世界仰天ニュース」を降板していただくことにいたしました》
1月15日、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)番組公式サイトで発表されたのは、2001年のレギュラー放送開始より、笑福亭鶴瓶とともに司会を務めてきた中居正広の降板。日テレはいち早く“判断”を下してみせた。
2024年末に明らかになった中居と、芸能関係者・X子さんとの深刻トラブル。解決金として9000万円を支払ったという前代未聞の“トラブル”だが、双方に守秘義務があるためか、今なお詳細は明かされていない。
にもかかわらず、年明けには各レギュラー番組が放送を見合わせ、『仰天ニュース』は出演シーンを全てカットして編集されるなど、ことの重大さを物語っている。それでも中居本人は1月9日、自身の公式サイトに寄せたコメントで、
《なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》
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と、“問題なく芸能活動を続けられる”ことを主張していたはずだが、日テレは「NO」を突きつけたわけだ。この判断に、スポーツ紙・芸能記者は「他局にも影響必至」と危惧する。
中居を待ち受ける“降板ドミノ”
「20年以上にわたって出演した『仰天』の降板は、間違いなく他のレギュラー番組にも影響を及ぼします。すでに3月終了が伝えられる『だれかtoなかい』(フジテレビ系)も含め、そもそも中居さんの番組は以前ほどの視聴率を見込めなくなっています。
“渡りに船”ではないですが、各局で降板、もしくは番組終了の“ドミノ”状態になるのは避けられないでしょう。テレビからの追放、すなわちテレビタレントにとって“廃業”とも言えるわけで……」
アイドル時代より多くのレギュラー番組を抱え、見ない日はないほどの超売れっ子だった中居。その主戦場となっていたのが「テレビ」だ。特にSMAP解散後、そして旧ジャニーズ事務所から独立して以降は顕著で、CM出演も含めた仕事の多くをテレビに頼っている。
例えば、旧ジャニーズ問題によって一時は企業CMを失った木村拓哉。それでも継続してきた俳優業、さらにSMAPのメインボーカルとして培ってきた歌手業で芸能活動を“支障なく続け”、ここにきて復活を印象付けている。
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また本来ならば貴重な収入源になり得るファンクラブビジネスも、中居の場合は“当て”にはならなそうだ。
2022年4月に立ち上げた、事実上のファンクラブとも言える有料HPの入会費は1000円で、年会費は1200円。木村はそれぞれ1000円、4000円であることから中居のソレは格安と言える。しかも、
【1人月100円。(会員数は)180人くらいいるのかな。これはもう大赤字だな】
設立から約1年後の2023年2月のラジオで明かした有料会員数は「180人」と、単純計算すれば年間40万円の収益で赤字を示唆していたがーー。
ファンに「俺には手ぇ届かねえから」
「さすがに“180人”は冗談ですよ。おそらく会員数は数万人単位だと思いますが、今回の一件で愛想を尽かす人もいるかもしれない。ともすると頼みの綱は、彼を信じて支えてくれる熱心なファン。つまり中居さんが散々“見下ろしてきた”ファンです」
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旧ジャニーズを取材してきたベテラン芸能ライターが気にかけるのは、SMAPリーダーとして国民的人気を博していた中居がしばしば使っていた「俺は雲の上の人間だから」のフレーズ。
2015年6月3日放送の『仰天ニュース』で結婚トークになった際にも、共演者から「(ファンは)もしかしたら中居さんと“結婚できるかもしれない”と夢見てる」との話を向けられると、
【いや、俺、雲の上の人間じゃん!? お前らにとって、どんなに地球がひっくり返っても俺には手ぇ届かねえから! 夢でもねぇから! 夢にも出ねぇから!】
中居目当てのファンの多く着席していたであろう、スタジオの観覧席を指さして言い放ったのだ。
「もちろん、中居さんの“ブラックジョーク”でファンもわかっているでしょうが、女性トラブルの件で笑えなくなってしまった。YouTube進出で稼ぐ手段もありますが、野球の話ばかりするわけにもいきませんからね。
今後も芸能活動を続けるのならば、“当て”にしてこなかったファンに頭を下げて、年会費1200円の値上げなどを講じた方が得策かもしれません」(前出・芸能ライター)
今こそ初心に戻って、ファンに笑顔を振りまくときか。