レッドブルを離れるウィートリーは日本GP前にザウバー加入へ。一方コートネイのマクラーレン入りは2026年に

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2025年01月16日 18:20  AUTOSPORT web

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2024年F1シンガポールGP レッドブルのスポーティングディレクターを務めるジョナサン・ウィートリー
 レッドブルは、今後ライバルチームに移籍する予定のふたりの上級チームメンバーであるジョナサン・ウィートリーとウィル・コートネイの状況について、最新情報を明らかにした。

 レッドブルは両名のガーデニング休暇期間を説明した。ウィートリーは当初の見込みよりも早くザウバーのチーム代表に就任するが、コートネイはマクラーレンに移籍する前に、予想よりも長くレッドブルでの現職に留まる予定だ。

■ザウバーへの移籍が早まるウィートリー

 レッドブルのスポーティングディレクターを長年務めてきたウィートリーは、2006年以来チームの要として、チームが急速に優位に立つまでのオペレーションを監督してきた。2024年8月、ウィートリーがザウバー/アウディへ移籍しチーム代表に就任することが発表された。当初、ウィートリーは2024年シーズンまでレッドブルに残り、ガーデニング休暇を経て2025年7月にザウバーに着任するとみられていた。

 しかしレッドブルは、ウィートリーの早期退団を認めた。彼はガーデニング休暇に入り、2025年4月1日までにザウバーに加入できるようになる。シーズン開幕後まもなく鈴鹿サーキットで開催される、第3戦日本GPの前のことだ。

 ザウバーは1月15日に、現在のチーム代表であるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービが1月末に退任し、ウィートリーが新しい役職に就くまでの間、COO兼CTOのマッティア・ビノットが一時的にその穴を埋めることを発表した。ウィートリーの豊富な経験を考慮すると、2026年のレギュレーション変更を前にアウディの経営下で変革を続けるザウバーにとって、彼が早期にスタートすることは大きな恩恵となるだろう。

■マクラーレン移籍が遅れるコートネイ

 ウィートリーの退任が早まったのとは対照的に、レッドブルはチーフストラテジストのウィル・コートネイをより長く留任させることを選択した。

 9月にマクラーレンの次期スポーティングディレクターに就任すると発表されたコートネイは、新チームに加入するために早期の退任交渉を行うと予想されていた。しかし、レッドブルはコートネイが現在の契約を履行することを明らかにした。したがって、2025年シーズンを通して彼はレッドブルのピットウォールでの役割を続けることになる。

 そのシーズンの終了後に、コートネイはガーデニング休暇期間に入るため、2026年半ばまではマクラーレンでの仕事を始められない可能性が高い。この動きは、レッドブルのオペレーション内部の安定性を維持するための取り組みに沿ったものだ。チームは明らかにコートネイの専門知識を高く評価しており、今後2シーズンにわたってチームが優位に立つために彼を重要な存在とみなしている。

 マクラーレンにとって、これはコートネイをチームに組み込むのにさらに時間がかかることを意味する。スポーティングディレクターとして新たな役割に就くコートネイは、マクラーレンのレース運営強化に向けた継続的な取り組みの一環として、レーシングディレクターのランディープ・シンの直属になる。この遅れはマクラーレンにとって理想的なことではないかもしれないが、マクラーレンがコートネイ獲得のために長期戦に臨むつもりであることは明らかだ。

 ウィートリーがザウバーを新たな時代へ導く準備を整え、コートネイがレッドブルのピットウォールで指揮を執り続けるなか、このふたつの動きは人事上の決定がグリッド全体に波及する可能性があることを強調している。今のところ、レッドブルは主要な戦術的頭脳のひとりを保持しながら、もうひとりとは別れを告げている。これは、ピットウォールでさえドラマチックな展開を見せるという、常に変化するF1の力学を反映している。

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