立憲民主党の野田佳彦代表は16日、時事通信のインタビューに応じ、一般会計総額が115兆円超の2025年度予算案について「賢くない支出があれば削るよう要求する」と述べ、減額修正を求める考えを示した。
―24日召集の通常国会への意気込みは。
夏の東京都議選、参院選は通常国会での政党の評価が直結する。丁寧な議論で(与野党の)一致点を見いだしたい。
―予算審議にどう臨むか。
過去最大規模の予算案だ。賢くない支出があれば削るよう要求する。全体では減額ありきで「無駄はなくせ」と言いつつ、公立小・中学校の給食費無償化などは実現できるような修正を(求める)。
―内閣不信任決議案提出のタイミングは。
予算審議、企業・団体献金禁止の結論、選択的夫婦別姓の決着といろんな要素がある。いつまでにどれをもってという話ではまだない。(衆院選の)準備ができているか、他党が賛成するかなどを考え判断する。
―選択的夫婦別姓制度をどう実現するか。
22年に野党5党で提出した法案をブラッシュアップし提出する。できるだけ多くの野党に賛同いただく形にできるかが大事だ。公明党とも連携できる。通常国会中に成立する可能性もある。
―教育無償化で野党はまとまるか。
日本維新の会が言う「高校授業料無償化の所得制限撤廃」も方向感としては理解できる野党が多いのではないか。立民はもともと高校教育無償化を実現した党だ。あらゆる(教育)無償化の先頭に立ちたい。
―政府・与党への向き合い方は。自民、公明両党との大連立もあり得るか。
ワンポイント(の政策)が実現できれば(予算案や法案に)賛成する、という立場ではない。非常事態が発生した場合は大連立は選択肢だが、平時はそうではない。少数与党まで追い込んだ。政権を取りに行くのが基本的なあるべき姿だ。
―参院選1人区の野党候補はいつまでに調整を終えたいか。
少なくとも年度内には目鼻が付くようにしないといけない。
―共産党も候補調整の対象か。
すみ分けはあらゆる党とやった方がいいが、拒否感を持つ応援団もいるので、選挙協力という言い方での連携はない。