今週末に控えるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕前テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』に先立ち、キャデラックはGTPクラスにエントリーする3台のキャデラックVシリーズ.Rの2025年カラーリングを発表した。
コニカミノルタの撤退に伴い、DEXイメージングがキャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの両エントリーのスポンサーに就任。一方、ウェーレンはアクション・エクスプレス・レーシングがオペレートする31号車キャデラックのスポンサーを継続する。
また、HPは2台のWTRキャデラックのアソシエイト・スポンサーに加わった。
アキュラからのブランド変更となるWTRの10号車キャデラックは、引き続きリッキー・テイラーとフィリペ・アルバカーキのフルシーズンペアがドライブし、40号車にはジョーダン・テイラーとルイ・デレトラズが乗り込む。
また、今月末の開幕戦デイトナ24時間レースでは10号車にウィル・スティーブンスとブレンドン・ハートレー、40号車にアレックス・リンと小林可夢偉が加わることも発表済みだ。
「キャデラックと、DEXという企業パートナーとともにシーズンをスタートできることを、とても楽しみにしている」とWTRチームオーナーのウェイン・テイラーは語った。
「彼らのサポートを得て、短期間でこの2台のプログラムをまとめることができ、とても幸運に思う。DEXキャデラックの10号車と40号車は素晴らしい」
「今週末、ファンの皆さんに間近で見ていただくのが待ちきれない。デイトナは今シーズンの方向性を決めるイベントであり、我々は好成績を期待している」
一方、ウェーレンは、フルシーズンドライバーのアール・バンバーとジャック・エイトケンが31号車を駆り、GMプロトタイプをIMSA公認のレースに投入して14年目を迎える。
「キャデラックおよびアクション・エクスプレス・レーシングとの長年にわたる関係をIMSA GTPクラスで継続できることを嬉しく思う」と、ウェーレン・エンジニアリングのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、ソニー・ウェーレンはコメントしている。
「このパートナーシップは、8年間にわたり、イノベーション、情熱、卓越性の共有の上に築かれてきた。 2023年の素晴らしいチャンピオンシップシーズンを経て、我々は2025年にチャンピオンシップでの調子を取り戻し、この並外れたベンチャーを定義するチームワークと、最先端のパフォーマンスを披露したいと思っている」
「いつものように、キャデラックとAXRの継続的な協力に感謝しており、今後3年間に何が起こるか楽しみだ」
■“ドリームチーム”のコルベットもカラーリング決定
また、キャデラックに先立ち、デイトナ24時間のGTDプロクラスに出走するトラックハウス・バイ・TFスポーツのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rもカラーリングを発表。シリーズのタイトルスポンサーも務めるウェザーテックが、このオールスター・ラインアップを誇る91号車のメインスポンサーを務めることになった。
このマシンは、トラックハウス・レーシングのNASCARドライバー、シェーン・ヴァン・ギスバーゲンとコナー・ジリッシュ、インディカーのスター、スコット・マクラフラン、そして長年のジェントルマンレーサー、ベン・キーティングがドライブする。
イリノイ州ボーリングブルックに本社を置くウェザーテック社は、高級アメリカ製自動車アクセサリー、家庭用品、ペット用ケア製品の大手メーカーだ。
同社はアメリカのスポーツカーレースで長い歴史を誇っている。2016年に就任したIMSAのタイトルスポンサーの地位は、いまや2030年まで契約延長されている。
「我々は昨年NASCARでトラックハウス・レーシングと関係を築き始め、今年のロレックス24では彼らのスポーツカープログラムに参加することになる」とウェザーテックの創設者デビッド・マクニールは語った。
「スポーツカーファンなら誰でもウェザーテックを知っているし、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは我々にとって第二の故郷のように感じている」
「(トラックハウスの創設者兼オーナーの)ジャスティン(・マークス)は才能あるチームを結成したと思う。我々は、2025年にレースに出る準備ができている」