JR西日本は17日、奈良線で約35年ぶりという臨時列車の特急「いにしへ」を4・5月の土休日に4日間運転すると発表した。京都〜奈良間で上下各1本を設定し、車両は3両編成の289系を使用。全車指定席で運転される。運転当日に車内でおもてなしも予定している。
臨時列車の特急「いにしへ」は4月19・20日と5月17・18日に運転予定。下りは京都駅9時41分発・奈良駅10時36分着、上りは奈良駅16時14分発・京都駅17時3分着で運転され、両列車ともに京都〜奈良間で途中の宇治駅に停車する。使用車両は289系3両編成(全車指定席)。運転当日、車内でのおもてなしとして、記念乗車証の配布等を実施する。
「いにしへ」に乗車する際、利用区間の乗車券(定期券・ICカード等も利用可能)と指定席特急券が必要。指定席特急料金は全区間同一とされ、通常期は1,290円(こども半額)となる。JR西日本ネット予約「e5489」をはじめ、駅に設置された「みどりの券売機」「みどりの窓口」でも指定席特急券を購入可能。運転日1か月前の10時から指定席特急券の販売を開始する。
なお、2025年3月に実施するダイヤ改正から、奈良線を走るすべての快速列車(みやこ路快速、快速、区間快速)に有料座席サービス「快速 うれしート」を設定。臨時列車の特急「いにしへ」を全車指定席で運転することにより、土休日の奈良線で着席機会が拡大することとなる。(MN 鉄道ニュース編集部)