入社してから「こんなはずじゃなかった!」と思う人は決して少なくないだろう。会社の雰囲気など実際に入ってみなければ本当のことはわからないもの──。エン・ジャパン(東京)では、運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職「AMBI」上で、 39歳以下のユーザー対象に実施した「入社後ギャップ」について概要を明らかにした。調査期間は2024年5月3日〜6月9日で、サンプル数は929人。
それによると、入社後にギャップを感じた経験がある人は全体の87%となった。このうち、「想定より良かったギャップ」を聞くと、上位に並んだのは「職場の雰囲気」(40%)、「仕事内容」(31%)など。反対に「想定より悪かったギャップ」は、「仕事内容」(39%)、「職場の雰囲気」(38%)となるなど、良いも悪いも、いずれも職場の雰囲気と仕事内容となることがわかった。想定よりも悪かったギャップにおいては、男性よりも女性のほうが「仕事量」で10ポイント、「勤務時間・休日休暇」で9ポイント高い結果になっている。
また、「入社前の企業調べの段階で、事前に防げたギャップだったと思うか?」との質問に対して「そう思う」が42%(そう思う:8%、どちらかというとそう思う:34%)、「そう思わない」が52%(そう思わない:24%、どちらかといえばそう思わない:28%)という結果に。「事前にもう少しチェックすべきだったと思うもの」では「社員面談」(39%)、「求人サイト」、「口コミサイト」(同率34%)、職場見学(33%)という順で、入念な準備がギャップを小さくする道といえそうだ。
他方、「ギャップが原因で転職したことはあるか?」との問いでは、34%が「転職したことがある」、33%が「転職はしていないが、転職活動をしたことはある」と回答。ギャップの大きさを辞める理由に考える人も少なくないことが分かった。退職を考える原因となった一番のギャップポイントを聞くと、トップ3は「職場の雰囲気」(34%)、「仕事内容」(34%)、「給与」(33%)だった。
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