今回は、毎月の家計費を抑える方法と臨時支出をうまくコントロールする方法について解説します。
毎月の家計費を抑えるポイント
老後においても家計費を上手に管理することは、安心した生活を送るための鍵です。収入が限られていることを考慮し、効率的に支出を抑える工夫が必要です。固定費を削減するには
毎月支払う固定費は、見直すことで大きな節約効果が期待できます。特に以下の項目については、定期的にチェックし、必要に応じて見直しを行いましょう。・保険料:医療保険や生命保険などの保障に重複したものがないかを確認し、不要な部分は解約するか、安いプランに見直しする。
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・水道光熱費:節水シャワーヘッド、省エネ家電の導入、防寒・断熱素材のアイテムを活用したり、料金プランを切り替えたりする。
食費を節約するには
食費は毎月の家計費で大きな割合を占めますが、工夫次第でかなり抑えることができます。・計画的なまとめ買い:大まかな献立を決めて食材をリスト化し、週に1〜2回、必要な食材をまとめて購入する。
・自炊を習慣に:外食やテイクアウトは、回数や予算を決める。健康のためにも、できるだけ自炊を習慣にする。
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レジャー費用を節約するには
老後も楽しみを持ちながら暮らすことは大切ですが、娯楽費用が家計を圧迫しないように工夫が必要です。・無料や低価格の娯楽を活用:公共の施設やシニア割引などのサービスをうまく活用する。
・本格的な趣味を1つだけに絞る:趣味を複数持つと費用が増えがちです。本当に好きな趣味を1つに絞り、その分野に集中することで、コストを抑えながら満足感を得られます。
臨時支出を抑えるポイント
老後に特に不安を感じるのが、予期せぬ臨時支出です。「臨時支出」には、年に1回発生するものもあれば、数年に1回程度しか発生しないものもあります。突発的に発生したように感じてしまいますが、あらかじめ決まっている支出も多くあります。それらは、いつ頃、どのくらいの支払いになるかを予測することもできます。シニア世帯で発生する臨時支出に以下のものがあります。
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・家電の買い替え費用
・冠婚葬祭費用
・家の修繕費
・車検代・タイヤ交換のための費用
・冬物衣類のクリーニング代
・子どもたちが帰省したときの諸費用
・ペットの健康診断費
・趣味の発表会代
・病気やケガの治療費
・介護費用や介護施設への入居費用
など
まずは、これらの臨時支出をリストアップして、毎月の生活費とは別に、臨時費用としていくらぐらい備えておく必要があるのか把握しておきましょう。
まとめ
老後生活の家計管理は、毎月の支出と臨時支出をしっかりと把握することが大切です。日々の家計費を見直し臨時費用を備えることができれば、安心した生活を送ることができるでしょう。文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))