矢本悠馬、役作りで黒柳徹子を研究「話し方を参考にしました」　演出助手からもヒント得る

　俳優の赤楚衛二、桜田ひより、矢本悠馬がこのほど、都内で行われた日本テレビ系土ドラ9『相続探偵』（25日スタート、毎週土曜　後9：00）制作発表会見に出席。矢本が、黒柳徹子を役作りの参考にしたことを明かした。

【集合カット】相性抜群！相続探偵の桜田ひより＆赤楚衛二＆矢本悠馬

　原作は、2021年から『イブニング』で連載された人気漫画『相続探偵』（講談社）。『SPEC』シリーズを手がけた脚本家・西荻弓絵氏による相続ミステリー漫画で、ドラマ脚本も西荻氏が自ら担当する。

　ドラマは「相続」というテーマに特化した斬新なヒューマンミステリーとなる。難解な相続問題を風変わりな主人公が個性豊かな仲間たちと、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。“大御所ミステリー作家が残した遺言書の謎”に挑んだり、“後妻業の女が仕掛けた巧妙な悪事”を暴いたり、毎話異なる難事件をテーマに、ユニークで予測不能なミステリーが展開される。

　矢本が演じる朝永秀樹（ともなが・ひでき）は、元警視庁科捜研のエース研究員という異色の経歴を持つ人物。現在は民間の鑑定会社に所属しながらも、探偵事務所に入り浸っている。声が極端に小さいが、自分が得意なことになると早口で、きれいな女性に目がないというユニークなキャラクター。

　矢本は、声が小さく早口という独特なキャラクター設定に戸惑ったという。役作りのために取り組んだエピソードとして「黒柳徹子さんの話し方を参考にしました」と告白。「徹子さんのテンポの良い話し方は、耳心地が良くて聞き取りやすい。それを取り入れることで、朝永の役作りにも生かしました」と語った。

　さらに、現場での出会いもヒントになったという。「このドラマの演出助手・新名（しんみょう）さんに初めて会ったときに、『あれ、ここに朝永のヒントがあるんじゃないか』と思いました」と話し、知的で落ち着いた声や、仕事中の冷静な姿が、朝永のキャラクターづくりに大きく影響を与えたと説明。「徹子さんと新名さん、そして僕自身。この3人が混ざり合って朝永というキャラクターが生まれた感じです（笑）」と語り、「徹子さんの名前を出したら、プレッシャーが。ちゃんとリスペクトしてやっているんです」と話すと、会場も大きな笑いに包まれた。

　そして「亡くなられた方が最後に残した遺言書という形のメッセージを通じて事件が解決に至る過程が毎回感動的。ほろりと心が温まる瞬間が訪れる」とアピール。「2人（赤楚、桜田）との掛け合いが非常に楽しい」と見どころを伝えた。