常任スチュワードを求める意見にブラウンが加勢。「責めるつもりはないが、一歩下がって裁定を下すべき」

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2025年01月18日 11:40  AUTOSPORT web

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2024年F1第24戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が接触
 FIA国際自動車連盟には、現在のF1スチュワードに審査委員会が付属したシステムの代わりに、常任のレースオフィシャルをレースコントロールに復帰させるよう圧力が掛かっている。ドライバーたちは、FIAスチュワードとドライバースチュワードの頻繁な交代がオフィシャルの決定の一貫性を損ねているとして、現行システムの変更を再三にわたって求めてきたが、今回、マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOも、イギリスの『Channel 4』のインタビューでこの要求に加わった。

 ブラウンはFIAに対し、2024年シーズンのとくに終盤においてペナルティを与えた方法を「一歩下がって」見直すよう求めた。

 オースティンでのランド・ノリス(マクラーレン)のペナルティと、メキシコでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に科されたペナルティとの比較と、カタールでふたたびノリスに科された重いペナルティは、一連の出来事に不当な扱いを受けたと感じたマクラーレンの経営陣を怒らせた。

 ブラウンは、「ペナルティが多すぎるし、矛盾も多すぎる。フルタイムのスチュワード活動が必要だと全員が認識していると思う」との見解を示した。

 彼は続けて、「スチュワードを責めるつもりはないが、彼らは成功を達成するために組織されてるわけではないと思う。だからこそ、フルタイムのスチュワードが必要だ」と明言した。

 ブラウンはまたF1の構造全体を非難し、「チームであれ、ドライバーであれ、我々自身以外に責める者はいない。我々はあらゆることを覆してきた。つまり、今は文字どおりエイペックスを目指すレースになっている」と語った。

 だからこそ、元ドライバーであるブラウンは、「こうしたペナルティを適用する際には一歩下がって、もう少し主観、分別、常識を持つ必要がある」と考えていると締めくくっている。

 グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の理事を務めるジョージ・ラッセル(メルセデス)は、常任スチュワードの設置がF1の標準となるよう推進しており、2024年シーズンの終わりにその考えを明確にした。

「物事が解釈の問題となり、一貫性が問われる場合、毎週同じスチュワードがいれば一貫性が向上すると主張できる」とラッセル。

「なぜなら、彼らは同じ方法で物事を解釈するし、ドライバーは与えられた状況で何を期待しているか正確に理解しているからだ」

 26歳のイギリス人ドライバーは自身の観点から次のように付け加えた。「このスポーツは、フルタイムで仕事をして妥当な給料をもらうプロのスチュワードが必要な段階に達していると思う。彼らは現在、事実上のボランティアだ」

「現在いるスチュワードのなかで、彼らは間違いなく基準を満たしていると思う。つまり、現在のスチュワードについて不満を言っているのではない。僕は、毎週変わらないスチュワーディング・システムを持つべきだと思うと言っているだけだ」

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