<ラグビー・リーグワン1部:静岡 34−28 BL東京>◇18日◇第5節◇ヤマハ
静岡ブルーレヴズが昨季覇者を撃破した。4戦無敗の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)に34−28。本拠初先発の大卒ルーキーSH北村瞬太郎(22)が前半2トライを挙げるなど計6トライを奪い、4季目を迎えるリーグで難敵から初勝利を挙げた。来月1日の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)戦(ヤマハ)に向けて弾みもつけた。
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ノーサイドの笛が鳴ると、ブルーに染まったスタジアムが揺れた。スタンドからの大歓声と同時に、グラウンドでは選手たちが両手を広げて喜ぶ。難敵から勝ち点4を積み上げた藤井雄一郎監督(55)は「ウチらしい勝ち方だった。選手はスタートから、しっかりアタックしてくれた」とうなずいた。
今季加入の2選手が輝きを放った。0−7とされた後の前半10分。チーム6トライの口火を切ったのは、大卒ルーキーSH北村だった。右サイドでパスを受けて2戦連続のトライ。相手の勢いを封じるプレーに「自分は押さえただけ。みんなでつないだトライ」と笑顔を見せた。
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同25分には混戦から「前がぽっかり空いていた」と華麗なステップで抜け出し、インゴールに駆け込んだ。本拠初スタメンで2トライの活躍に「15人の1人として役割を全うできた」と納得の表情を浮かべつつ、満足はしない。「今日は80点。後半のスタミナをもっとつけたい」。無敗の王者を破ってもなお反省した。
WTBヴァレンス・テファレ(24)も負けていない。前半20分に逆転トライ、後半15分にも、リードを広げるトライを挙げて29−14とリードを広げた。チーム合流2カ月で「昨季王者との試合を楽しみしていた。地元ファンの温かい応援が力になった」を感謝を込めた。終わってみれば前後半3本ずつトライを決めて、粘る相手を振り切った。
これで4勝1敗とし3位をキープ。2位BL東京との勝ち点差を4から1に縮めた。好調なチームをけん引する南アフリカ代表NO8クワッガ・スミス主将(31)は「みんなのハードワークを誇りに思う。リフレッシュして次戦に臨みたい」と来月1日の東京SG戦を見据えた。【山口昌久】
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