セリエA第21節が19日に行われ、パルマ・カルチョとヴェネツィアが対戦した。
ここまで20試合を消化したリーグ戦で4勝7分9敗を記録し、勝ち点「19」の暫定16位につけているパルマ・カルチョ。セリエA復帰1年目の同クラブは2025年に入ってから未だ勝利がなく、降格圏と1ポイント差と苦しい戦いが続いている。19位ヴェネツィアとの“昇格組対決”に日本代表GK鈴木彩艶は先発出場。チームを3試合ぶりの白星に導く活躍に期待がかかる。
拮抗した試合は、8分にパルマ・カルチョが最初のチャンスを作り出す。右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーが素早いリスタートを選択。一度相手にインターセプトを許すが、すぐさまプレスをかけたエルナニが即時奪回に成功する。右サイド深くでパスを受けたポントゥス・アルムクヴィストがカットインからクロスを供給。ゴール正面でマッテオ・カンチェッリエーリが合わせたものの、シュートは枠の左に外れてしまった。
そんななか、16分にクロスへと飛び込んだジョン・イェボアがボックス内でマンデラ・ケイタと接触。主審はプレーを流すが、オンフィールドレビューによってヴェネツィアにPKが与えられた。キッカーを務めるのはヨエル・ポーヤンパロ。GK鈴木の逆を突いたキックを沈め、ヴェネツィアが敵地で先制した。
以降は互いに大きな決定機を作れずハーフタイムに突入。パルマ・カルチョは45分間で7本のシュートを放ったものの、枠内数は1本とクオリティ不足が目に見える形に。一方のヴェネツィアはシュート数3本で1ゴールを奪取。少ないチャンスで効果的にゲームを動かした。
パルマ・カルチョを率いるファビオ・ペッキア監督は、後半頭に3枚替えを実施。積極的な采配で攻撃の活性化を図る。すると55分、ペナルティエリア内に侵入したドリッサ・カマラがアントニオ・カンデラと交錯。ホームチームがPKを獲得する。エルナニが落ち着いて決め切り、ゲームは振り出しに戻された。直後の58分には、GK鈴木がイッサ・ドゥンビアのコントロールショットをストップ。好セーブを見せてチームを救った。
74分には途中投入のガエターノ・オリスターニオがネットを揺らすが、オフサイドが確認されたためヴェネツィアの得点は取り消しに。結局、そのまま試合は1−1で終了。両者1ポイントずつを分け合った。次節、パルマ・カルチョは26日にアウェイでミランと対戦。ヴェネツィアは27日にホームでヴェローナと対戦する。
【スコア】
パルマ・カルチョ 1−1 ヴェネツィア
【得点者】
0−1 20分 ヨエル・ポーヤンパロ(PK/ヴェネツィア)
1−1 56分 エルナニ(PK/パルマ・カルチョ)