プレミアリーグ第22節が19日に行われ、エヴァートンとトッテナムが対戦した。
アンジェ・ポステコグルー監督体制2年目のトッテナムは開幕直後から不安定な戦いが続き、ここまで7勝3分11敗の14位に低迷。前節はアーセナルとのノースロンドン・ダービーに敗れ、リーグ戦では5試合未勝利となった。6試合ぶりの白星を目指す今節は、デイヴィッド・モイーズ監督復帰2戦目となる16位エヴァートンと対戦。浮上のきっかけを掴むことはできるだろうか。
序盤はホームの声援を受けるエヴァートンがやや優位に試合を進め、7分にはイェスパー・リンドストロムが強烈なミドルシュートでアントニーン・キンスキーが守るゴールを襲う。13分には前線からハイプレスを敢行し敵陣内でボールを奪うと、イドリッサ・ゲイェがボックス内へ縦パスを供給。これを収めたドミニク・カルヴァート・ルーウィンが巧みなステップで対峙したDFを振り切り、ゴール左下隅へ冷静に流し込んだ。
先制されたトッテナムは24分、右サイドのスペースに抜け出したデヤン・クルゼフスキの折り返しからソン・フンミンがシュートを放つも、これはGKジョーダン・ピックフォードの守備範囲内に。直後にはエヴァートンのオレル・マンガラに決定機が訪れるが、ボックス内からのシュートはGKキンスキーの好セーブに阻まれる。その直後にはソン・フンミンにもチャンスが訪れるなど、ややオープンな展開が続く。
迎えた30分、味方選手とのワンツーで中盤を突破したイリマン・エンジアイがドリブルでバイタルエリアへ侵入し、ラドゥ・ドラグシンを縦方向に突破して左足を振り抜く。強烈なシュートがゴール上部に突き刺さり、エヴァートンがリードを広げた。45+8分には右サイド大外からのクロスをジェームス・ターコウスキーが頭で折り返し、最後はアーチー・グレイに当たったボールがゴールへ。エヴァートンが3点リードで前半を終えた。
3点ビハインドで後半を迎えたトッテナムはボール保持率を高めるも、なかなかシュートまで持ち込めない時間が続く。73分にはジェド・スペンスの突破からゴール前にクロスが送られ、こぼれ球にジェームズ・マディソンが反応したが、シュートは枠を外れた。対するエヴァートンは強固な守備をベースに、カルヴァート・ルーウィンを起点としたカウンターで何度か相手ゴールを脅かす。
77分、ソン・フンミンのスルーパスにマディソンが抜け出すと、こぼれ球を拾ったクルゼフスキが絶妙なループシュートを沈め、トッテナムが追撃の1点を奪う。90+2分にはショートコーナーからリシャリルソンのゴールで1点差に詰め寄るも反撃はそこまで。試合は3−2で終了し、トッテナムは痛恨のリーグ戦3連敗、一方のエヴァートンはモイーズ監督復帰後の初白星を飾った。
次節、エヴァートンは25日にアウェイでブライトンと、トッテナムは26日にホームでレスターと対戦する。
【スコア】
エヴァートン 3−2 トッテナム
【得点者】
1−0 13分 ドミニク・カルヴァート・ルーウィン(エヴァートン)
2−0 30分 イリマン・エンジアイ(エヴァートン)
3−0 45+8分 アーチー・グレイ(オウンゴール/エヴァートン)
3−1 77分 デヤン・クルゼフスキ(トッテナム)
3−2 90+2分 リシャリルソン(トッテナム)