プレミアリーグ第22節が19日に行われ、イプスウィッチとマンチェスター・シティが対戦した。
前人未到の5連覇を目指すマンチェスター・シティは、昨年11月からの大不振の影響もあり、21試合を終えた段階で勝ち点「35」の暫定8位に低迷している。それでも、直近4試合は2勝2分と無敗を維持し、パフォーマンスも徐々に復調傾向にある。今節は降格圏に沈むイプスウィッチのホームの乗り込む一戦。再び勢いを取り戻すためにも2試合ぶりの白星を飾りたいところだ。
序盤はイプスウィッチが“王者”相手に臆せずボールを繋ぎ、リアム・デラップらを起点に何度か相手ゴールに迫るシーンを作る。一方のマンチェスター・シティは徐々に圧力を強め、15分には中盤で前を向いたマテオ・コヴァチッチの絶妙なスルーパスにアーリング・ハーランドが抜け出したが、至近距離からのシュートはGKクリスチャン・ウォルトンの好セーブに阻まれた。
試合の均衡が破れたのは27分、マンチェスター・シティはジェレミー・ドクが左からドリブルで仕掛け、ボックス内へ侵入したケヴィン・デ・ブライネにボールが渡る。ゴール前への折り返しを収めたフィル・フォーデンがワントラップから左足でゴールへ押し込み、先制に成功した。3分後には相手を押し込んだ状態でパスを繋ぎ、最後はコヴァチッチがボックス手前中央から強烈なミドルシュートを沈め、一気にリードを2点に広げる。
勢いに乗ったマンチェスター・シティは42分、セカンドボールを回収したデ・ブライネがドクのスルーパスを受けてボックス内左へ抜け出す。グラウンダーの折り返しをフォーデンが沈め、前半だけで3点のリードを奪った。
後半は立ち上がりからややオープンな展開が続く。49分、左に開いてボールを引き出したドクが細かいタッチのドリブルでボックス内へと侵入。そのまま右足を振ると、DFに当たってコースが変わったシュートがゴールへ吸い込まれる。57分には相手DFラインのパスをカットしたドクがボックス内へ持ち込み、横へのラストパスを並走していたハーランドが難なく押し込み、さらに点差を広げた。
63分に3枚替えを敢行したマンチェスター・シティだが、その後も圧力を強め続ける。69分にはイルカイ・ギュンドアンからの展開を起点に攻め込むと、コヴァチッチがボックス内へ柔らかいクロスを供給。後方から走り込んだジェームズ・マカティーが頭で流し込み、6点目を獲得。試合はこのまま0−6で終了し、快勝したマンチェスター・シティが4位に浮上した。
次節は25日に行われ、イプスウィッチはアウェイでリヴァプールと、マンチェスター・シティはホームでチェルシーと対戦する。
【スコア】
イプスウィッチ 0−6 マンチェスター・シティ
【得点者】
0−1 27分 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
0−2 30分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)
0−3 42分 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
0−4 49分 ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ)
0−5 57分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
0−6 69分 ジェームズ・マカティー(マンチェスター・シティ)