東宝は20日、宮崎駿監督(※崎=たつさき)の大ヒットアニメーション映画を原作とした舞台『千と千尋の神隠し』の中国・上海公演が決定したと発表。ポスタービジュアルを公開した。キャストは後日公開される。
【写真】すごい広さ… 舞台『千と千尋の神隠し』上海公演の劇場 舞台『千と千尋の神隠し』は、2022年3月に東京・帝国劇場で世界初演。昨年は、国内ツアーと並行して、ロンドン公演を実施。ロンドン公演は、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、東宝主催公演としても史上初の試みとなり、ウェストエンド最大級となる客席数約2300席を連日満席にし、約30万人を動員した。
そして、今年は、上海で『千と千尋の神隠し』の幕が開く。主要施設がすべて地下にあり、地下型の劇場としては世界最大規模、1949席の劇場「上海文化広場」で、7月14日から8月3日に上演。ロンドンに続き、日本人キャスト、日本語上演となる。
日本人キャストによる日本語での中国上演としては、演劇史上最大規模。東宝演劇の海外上演は、これまでも多数あるが、現地キャスト・現地語上演の形で行ってきた。1972年にロンドン、73年にロサンゼルスでミュージカル『風と共に去りぬ』(作:菊田一夫、原題:スカーレット)、その後も『ローマの休日』『マリー・アントワネット』『レディ・ベス』『四月は君の嘘』が韓国などの現地プロダクションで上演されている。今回のように、日本上演時のプロダクションが、ロンドンに続き、中国において日本語による演劇を上演することは、東宝としても初挑戦となる。
■舞台『千と千尋の神隠し』上演の歩み
2022年
2〜3月 帝国劇場
4月 梅田芸術劇場メインホール
5月 博多座
6月 札幌文化芸術劇場hitaru
6〜7月 御園座
8月 御園座
2024年
3月 帝国劇場
4月 御園座
4〜5月 博多座
5〜6月 梅田芸術劇場メインホール
6月 札幌文化芸術劇場hitaru
4〜8月 ロンドン・コロシアム
2025年
7〜8月 上海文化広場
■上海公演 スタッフクレジット
原作:宮崎 駿
翻案:ジョン・ケアード
共同翻案:今井麻緒子
オリジナルスコア:久石 譲
音楽スーパーヴァイザー・オーケストレーション・編曲:ブラッド・ハーク
音楽スーパーヴァイザー補・オーケストレーション・Abletonプログラミング:コナー・キーラン
美術:ジョン・ボウサー
パペットデザイン・ディレクション:トビー・オリエ
振付・ステージング:井手茂太
照明:勝柴次朗
音響:山本浩一
衣裳:中原幸子
ヘアメイク:宮内宏明
映像:栗山聡之
音楽監督:深澤恵梨香
舞台監督:北條 孝/大刀佑介
演出補佐:今井麻緒子
演出補:永井 誠
プロデューサー:尾木晴佳
演出:ジョン・ケアード
協力:スタジオジブリ
製作:東宝株式会社
主催:上海町芸文化伝播有限公司 上海文化広場劇院管理有限公司