カスタマーチーム加入で感じる“面白さ”。フォード・マスタングGT3駆るティンクネル、初陣デイトナに期待

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2025年01月20日 14:20  AUTOSPORT web

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アキュラNSX GT3からマシンをスイッチした、グラディエント・レーシングの66号車フォード・マスタングGT3
 2024年までアキュラNSX GT3 Evo22のユーザーだったグラディエント・レーシングは、2025年はフォード・マスタングGT3へと車両を変更し、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスに参戦する。ドライバーを務めるハリー・ティンクネルは、同チームにフォード・パフォーマンスとマルチマチックが提供する高水準のカスタマーサポートに感銘を受けた、と語っている。

 マルチマチックの契約ドライバーであるティンクネルと、同じく元GTDプロクラスでマスタングをドライブしていたジョーイ・ハンドは、シーズン開幕戦のデイトナ24時間レースにおいて、タチアナ・カルデロンとティル・ベクトルシャイマーも参加するラインアップの半分を構成している。

 ハンドとともにマルチマチック製のマスタングGT3の開発プログラムを率いてきたティンクネルは、自分たちの知見とマスタングGT3の専門知識を、グラディエントにもたらすことができると考えている。

「テスト初日から、クルマが走っている間はほぼ毎日、僕もジョーイもこのプログラムに関わってきた。だから、その点で僕らは経験豊富だし、昨年このクルマで向かった方向性も分かっているし、大きく進歩した」とティンクネルはSportscar365に語った。

「昨年はレース序盤にリードしたこともある。ちょっと予想外だった!」

「(デイトナは)このクルマに合うトラックだと思うし、グラディエントは強いチームだし、昨年もプチ・ル・マンのような大きなレースで優勝したり、表彰台に上がったりしている」

「僕とジョーイというふたりのプラグ・アンド・プレイ(接続したらすぐに使える、の意)ドライバーがいて、このクルマで走ったラップはすべて大きな意味があるし、うまくいけば良い結果を残せるだろう」

 昨年ファクトリーのフォード・マルチマチック・モータースポーツでシーズンを通して戦ったティンクネルにとって、今回のデイトナはカスタマー・マスタングGT3での初参戦となる。

「そもそもこの計画では、常にカスタマーが走らせられるクルマに仕上げるつもりだった」と彼は語った。

「マルチマチックとフォード・パフォーマンスからも多くのサポートを受けている。正直に言うと、この立場にいるのは面白いね。カスタマーが受けているサポートを、すべて見ることができるからだ。これは最初のレースウイークにして年間最大のレースなので、(そのサポートは)とても役立つだろう。楽しみにしているよ」

「みんなが僕らをとても歓迎してくれた。新しいクルマだが、結束は固いし、チームは既存のものだ。まったく新しいチームの場合は全員がお互いを知ることから始まるから、そこには違いがあるんだ」

 ハンドは、テキサスを拠点とするチームにクルマに関する知識をもたらすという点で、ティンクネルのコメントに同意した。

「ハリーがいると、お互いをよく知っているので、ずっと簡単になる」と、ハンドは語った。

「それに僕らは、これらのクルマを運転した最初の人間だ。それは僕らだけではなかったが、間違いなく多くのラップをこのクルマでドライブしてきた」

「その良いところは、彼らのために成長曲線を加速できることだ。僕らはすでにやったこと、やっていないことを言うことができる」

「新しい人たちと一緒にいて、違った見方をしたり、彼らが今まで見たことのないクルマを手にして、新鮮な目で見たりするのは楽しいだろう。それは僕にとって常に良いことだ」

「ここでの目標は、特に僕の考えでは、彼らを助け、彼らがより早くあるべき場所にたどり着けるようにすることだよ」

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