トライコン・ガレージが『デイトナ500』でカップ初挑戦。引退“直後”のトゥルーエクスJr.を起用

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2025年01月20日 18:20  AUTOSPORT web

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2024年シーズン限りでフルタイムからの引退を表明したばかりのマーティン・トゥルーエクスJr.
 北米大陸を代表する3大ナショナルシリーズのひとつであるNASCARクラフツマン・トラック・シリーズに参戦するトライコン・ガレージは、現地時間1月16日付けでNASCARカップ・シリーズの2025年開幕戦『デイトナ500』に向け、オープンエントリーでのデビューを目指すと発表。そのドライバーには、昨季2024年限りでフルタイムからの引退を表明したばかりのマーティン・トゥルーエクスJr.を起用し、エントリーが実現すれば2017年のカップチャンピオンが56号車のトヨタ・カムリXSEをドライブすることとなる。

 先日にも大掛かりな競技規則改訂版のブルテンを発表したNASCARは、この2025年シーズンに向けレース手順の変更や追加ペナルティの詳細を確定させるのと同時に、オープンエントリーを対象とする「新しいオープン免除の暫定規定」措置により、世界的な実績を誇る実力派ドライバーに対するスタートポジションを自動的に保証する措置を採用。これにより開幕戦『デイトナ500』へのエリオ・カストロネベスの出場が事実上確約されることとなり、大きな話題を集めている。

 その『デイトナ500』に古巣ジョー・ギブス・レーシング(JGR)の技術サポートを受け参戦をアナウンスしたトゥルーエクスJr.は、2019年以来初めてカップ・シリーズにクルーチーフとして復帰するコール・パーンと再タッグを結成。一緒に過ごした5年間で24回のカップ勝利とシリーズチャンピオンシップを獲得した“同士”とともに、こちらも長年の関係を継続するアウトドア用品大手バス・プロ・ショップスをメインパートナーに迎え、自身6回目の『デイトナ500』でスターティングポジションを確保することを目指す。

「こうしてコール(・パーン)と一緒に仕事ができ、ふたたび56号車を手にできるのは本当に素晴らしいことだ」と2024年シーズン限りでJGRでのドライブを終えたトゥルーエクスJr.。

「バス・プロ・ショップス、トライコン、そしてトヨタの皆が協力してこのイベントに向けた機運を盛り上げてくれたことに本当に感謝している。(バス・プロ・ショップス最高経営責任者である)ジョニー・モリスのために優勝するのに、これ以上のタイミングはないと思っている」

 そのトライコン・ガレージは、2023年からトヨタ陣営に加入し、トラック・シリーズでここまで9回の優勝と50回のトップ5フィニッシュ、そして最終“チャンピオンシップ4”への連続出場を果たしている。

「この機会は、我々の組織全体とパートナーであるトヨタの献身の証だ。長年マーティン(・トゥルーエクスJr.)と競い合ってきたが、このスポーツでもっとも権威のあるレースに向けた最初のカップ・シリーズ挑戦において、これ以上強い適任者は存在しないと考えている。彼以外のドライバーにステアリングを託そうとは考えもしなかったよ」と続けたのは、チームの共同創設者であるデヴィッド・ギリランド。

「オープンエントリーだから、ここからの道のりが厳しいことは分かっているが、マーティンが我々を最高の位置で成功に導いてくれることは間違いない」

「私自身、デイトナでポールポジションに座るという栄誉に恵まれたが、次の目標はもちろんビクトリーレーンで勝利を祝うことさ」

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