20日は1年で最も寒いとされる「大寒」ですが、東京など各地で3月中旬並みの暖かさになりました。
「大寒」=寒さの底のはずが…今週は季節外れの暖かさにホラン千秋キャスター:
寒さはありますが「今年、なんか暖かいな」という日が多い気がしませんか?
広瀬駿 気象予報士:
最近でいうと、12月と比べたら日差しが暖かくなっていて、明るさを感じる日が増えてきていると思います。
きょう20日(月)もそんな日で、最高気温を全国的に見たら3月並みです。東京は13.9度でした。
札幌もプラスの5.4度でしたが、北国では結構、暖かさは厄介者なんですよね。
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井上貴博キャスター:
雪崩などが起きるからでしょうか。
広瀬駿 気象予報士:
そうです。私も札幌で2年半生活していましたが、「どのみち寒いならマイナス気温のままでいてくれ」と思っていました。溶けたり凍ったりすると、余計に路面凍結の心配や落雪事故も増えてきます。暖かさにより、そういった災害が発生することがあるわけです。
続いて、この時期の東京の最高気温を平年で見てみましょう。二十四節気でいうと、1月20日の大寒が寒さの底になっており、そこからどんどん春の階段を上るように気温が上がっていきます。
しかし、きょうの東京は13.9度でした。平年だと9度台なので、2025年はそれを無視したような気温になっています。
これからの気温を見ると、東京は今週、晴れたり曇ったりです。9〜10度ぐらいが平年だとすると、24日(金)の最高気温は14度と、きょう以上の暖かさが待っています。
あす21日(火曜)から24日にかけては、東京だけでなく、どこもかしこも3月並みで季節外れの暖かさになりそうです。
井上キャスター:
その分、またぐっと冷え込むのではないでしょうか?
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広瀬駿 気象予報士:
そのとおりで、まだ冬は終わりではありません。
上空の寒気の様子を見ると、25〜26日に少し寒気が南下します。そのあと、もう一段、二段強い寒気がぐぐっと南下し、西回りでやってくるので、1月末〜2月頭は大雪になる可能性があります。暖かくなるからこそ海が温まり、雪雲が発達してしまうため、今週の暖かさが次の大雪の要因になってしまいそうだということです。
また、きょう気象庁が発表した2週間気温予報を見ると、これから寒いのか暖かいのか、お住まいの地域で感じ方が変わると思います。
来週は西ほど寒く、北ほど平年より暖かい予報ですが、関東は平年並みで、今週は暖かくても来週はぐっと気温が下がりそうです。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
アメリカのトランプ大統領の就任式は、あまりにも寒いので議事堂の中でやるそうです。世界的に寒いのに東京は14度近いといわれると「なぜ?逆転しているじゃん」と思います。
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<プロフィール>
広瀬駿 気象予報士
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究
ハロルド・ジョージ・メイさん
日本コカ・コーラ副社長やタカラトミー社長などを歴任
現在パナソニック社外取締役 アース製薬社外取締役など
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