20日(現地時間)、パリで第30回リュミエール賞授賞式が開催された。
リュミエール賞は、アメリカのゴールデングローブ賞に相当するといわれている賞。今回は『エミリア・ペレス』が作品賞、監督賞(ジャック・オーディアール)、脚本賞、女優賞(カルラ・ソフィア・ガスコン)、音楽賞(クレメンテ・デュコル&カミーユ)の最多5部門を受賞した。
ジャック・オーディアール監督にとって、リュミエール賞の作品賞を受賞するのは、『真夜中のピアニスト』『ゴールデン・リバー』に続いて3度目。また、監督賞を受賞するのは『預言者』『君と歩く世界』『ゴールデン・リバー』に続いて4度目だ。
『エミリア・ペレス』は、昨年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞と審査員賞を受賞したのを皮切りに、数々の映画祭や授賞式で注目の的に。今月5日に行われた第80回ゴールデングローブ賞では作品賞などを含む最多4部門を受賞。3月2日開催の第97回アカデミー賞では、まずは国際長編映画賞のフランス代表としてショートリストに駒を進めている。
アカデミー賞のノミネーションの発表は1月23日。これまでの受賞歴をはずみに、『エミリア・ペレス』は多数の部門の候補に挙がることが予想される。
カルラ・ソフィア・ガスコン、ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメスらが出演する『エミリア・ペレス』の日本公開は3月28日。
(賀来比呂美)