TOYOTA GAZOO RacingがGT300クラスの9チームの体制を発表。驚きの変化も多数

　1月21日、TOYOTA GAZOO RacingはスーパーGT GT300クラスに参戦する9チームの参戦体制、スーパー耐久シリーズの参戦体制について発表した。GT300クラスでは4台が第3ドライバーを登録しているほか、非常に興味深い顔ぶれや変更がみられている。

　TOYOTA GAZOO Racingからはすでに2024年12月の時点で、若手育成プログラムであるTGR-DCドライバーのGT300参戦については触れられていたが、1月21日、トヨタ／レクサス車を使って参戦する9チームのラインアップが発表された。

　カーナンバー順に各チームについて見ていくと、近年タイトル争いを続けているINGINGは『HYPER WATER Racing INGING』にチーム名と車名が変更。車両はGT86 GT、タイヤはブリヂストンで変わらないが、第3ドライバーとしてFIA-F4で戦ってきた卜部和久が加わった。第3ドライバーでは、SHADE RACINGも平中克幸／清水英志郎のコンビ、GT86 GTとミシュランの組み合わせには変化がないものの、今季全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権参戦も決まっている佐野雄城が第3ドライバーに登録されている。

　飽くなき挑戦を続けているHOPPY team TSUCHIYAはもちろんヨコハマ。GRスープラGTも継続して使用するが、ドライバーは菅波冬悟が離れ、松井孝允と佐藤公哉のコンビとなっている。

　そして、2024年まではArnage Racingから参戦していたANEST IWATA Racing RC F GT3だが、チーム名が『ANEST IWATA Racing』に変更。カーナンバーも『26』となった。レクサスRC F GT3の使用は変わらないが、イゴール・オオムラ・フラガのパートナーとして、経験豊富な安田裕信が加わった。タイヤはヨコハマだ。

　今シーズンも30号車のGR86 GT、31号車のレクサスLC500hを走らせるaprも大きな変化がみられた。30号車は永井宏明／織戸学というお馴染みのコンビだが、なんとタイヤメーカーとして記されたのはミシュラン。かつてMR-Sやカローラアクシオで戦っていた時代にaprがミシュランを装着していたことはあるが、ひさびさの装着となる。そして31号車LC500hは、スーパーフォーミュラ参戦も決まったオリバー・ラスムッセンが小山美姫、根本悠生と組むことになった。タイヤはブリヂストンだ。

　また、2023年のチャンピオンチームである埼玉Green BraveはGRスープラGT、ブリヂストンの使用、吉田広樹／野中誠太のラインアップに変化はないが、新たに小林利徠斗が第3ドライバーとして加入している。

　非常に大きなトピックになりそうなのがLM corsa。吉本大樹／河野駿佑のコンビ、ダンロップ使用に変化はないが、車名は『Syntium LMcorsa LC500 GT』となった。TGRからの説明にもaprが使用するLC500hとは別に『LC500』が参戦するとされており、どうやら31号車と異なりハイブリッドではないLC500となりそう。車両の登場が楽しみなところだろう。

　唯一変化がないのが、今シーズンも大ベテランの新田守男／高木真一のコンビが継続されるK-tunes Racing。レクサスRC F GT3、ダンロップの組み合わせは変わらず。2024年も表彰台を獲得しているとおり、まだまだトップクラスの実力をみせてくれることになりそうだ。

TOYOTA GAZOO Racing
2025年GT300チーム参戦体制
NoTeamCarDriverTyre2HYPER WATER Racing INGINGHYPER WATER INGING GR86 GT堤優威／平良響／卜部和久BS20SHADE RACINGシェイドレーシング GR86 GT平中克幸／清水英志郎／佐野雄城MI25HOPPY team TSUCHIYAHOPPY Schatz GR Supra GT松井孝允／佐藤公哉YH26ANEST IWATA RacingANEST IWATA Racing RC F GT3イゴール・オオムラ・フラガ／安田裕信YH30aprapr GR86 GT永井宏明／織戸学MI31aprapr LC500h GTオリバー・ラスムッセン／小山美姫／根本悠生BS52埼玉Green BraveGreen Brave GR Supra GT吉田広樹／野中誠太／小林利徠斗BS60LM corsaSyntium LMcorsa LC500 GT吉本大樹／河野駿佑DL96K-tunes RacingK-tunes RC F GT3新田守男／高木真一DL