『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』ⓒ 2024 SW Content 『はちどり』で主人公の姉を演じたパク・スヨンと、「イカゲーム」「Mr.プランクトン」のイ・ユミが主演、世紀末の1999年を舞台にした少女たちの愛と友情の物語、『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』(英題:NO HEAVEN, BUT LOVE)が3月14日(金)より全国公開されることが決定した。
1999年、ノストラダムスの予言した地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代。
高校のテコンドー部に所属するジュヨンが先輩たちから暴行を受けていると、少年院帰りのイェジに助けられる。偶然か必然か、ジュヨンとイェジは、ジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに一緒に暮らすことに。友達との旅行先で、ジュヨンとイェジは互いの心に芽生えた何とも言えない感情に気づく。
だが、夢のような時間は過ぎ、再び戻ってきた現実は、お互いを好きだというだけで2人を引き離そうとする。愛を確信した2人は、最後まで自分たちの選択に責任を取ろうと、大切な存在を守ろうとするが…。
本作は、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジの出会いから始まる物語。メガホンをとったハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たという、悲観と楽観が混在する作品タイトルのごとく、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、愛することの喜びと美しさを対比させ描く。
暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取り合いその状況を打破していく少女たちの成長物語でもあり、青春ものであり、ラブストーリーである本作は、パク・スヨンとイ・ユミ主演2人による瑞々しく繊細な演技がよりドラマチックな物語へと昇華。
未来を確信できない終末の時代に、お互いの愛を唯一確信し守ろうとした彼女たちの初恋を描く。
この度解禁されたポスタービジュアルには、透明感あふれる瑞々しい表情で笑うジュヨンに扮するパク・スヨンとイェジに扮するイ・ユミの姿が切り取られ、“1999年、世紀末の初恋”というコピーが詩的なタイトルと共に添えられている。
映画祭に招待されるたびに全席完売を記録し、本国で一大ブームを巻き起こした本作。1999年世紀末、世の中も愛も終わってしまうような終末論が蔓延る不安な時代で、世の中が滅亡したとしても、どこまでも一緒に生きていこうとする2人の純粋な感情が伝わってくるビジュアルになっている。
『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』は3月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)