落語家の桂梅団治(67)が21日、大阪市内で「ダイハツ心斎橋角座6カ月連続公演」の会見を行った。
梅団治は1980年(昭55)、3代目桂春団治に入門し、今年が芸歴45周年。記念公演として3月から8月まで毎月、心斎橋角座(大阪市中央区)で独演会を行う(ゲストあり)。初回は3月23日午後2時開演で、ゲストは代走みつくに。
「いま67歳です。70代になると、元気な人と体力が落ちる人と分かれてしまうので、今のうちにできることをやってしまおうと企画しました。何か形に残そうと、6公演すべてを収録したDVDを発売する予定です」と梅団治。桂ざこばさん、桂雀々さんら上方落語の先輩や仲間が相次いで亡くなったことも、後押ししたという。
落語家生活45年。若いころはバブル期でもあり、イベントの司会などで大忙し。
「月に50本ほど司会したこともありました。ある年のクリスマスは、朝からスーパー、カラオケ店、ホストクラブと掛け持ちして、帰宅したら朝6時ということも。落語では、新花月(大阪市浪速区)の舞台に出たとき、客のおっちゃんに散々ヤジられて、鍛えられました」
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97年、4代目桂梅団治を襲名。「あるとき、師匠が我々弟子を集めまして。『お前ら、襲名したい名前があったら、ここで言いなさい』と。そのとき私は梅団治という名前しか知らなかったもので、その名前を伝えたら『そしたら、それで行け』となりました」と笑いを交えて振り返った。
襲名時、先輩らにあいさつしてまわった。「ざこば師匠に会うと『ここへ来る前には誰とこに行った?』と聞かれまして。『笑福亭仁鶴さんです』と話すと『祝儀はなんぼもろたんや?』と金額を尋ねられました。祝儀袋を開けてそのまま伝えると、ざこば師匠が用意している金額より多かったんでしょうね。すぐ奥さまを呼んで金額を追加されました」と、負けず嫌いのざこばさんらしいエピソードを披露。
鉄道マニアで「撮り鉄」としても知られるが、今回は鉄道落語を封印。「来年以降のお楽しみということで」
足腰の健康維持のためにエスカレーターでなく、階段を使う。また休肝日は毎週1〜3度。「60代が落語家として一番おもしろい、と昔から考えてましたから。ひざが弱ると正座がつらくなるし、頑張らないと」と気合を込めた。
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