ミニシアター3週連続1位のヒット『どうすればよかったか?』全国100館以上の拡大公開へ

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2025年01月21日 15:31  cinemacafe.net

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『どうすればよかったか?』(C)2024 動画工房ぞうしま
社会から隔たれた統合失調症の姉の姿を記録し、昨年12月7日より全国4館から公開された映画『どうすればよかったか?』。この度、ミニシアター系で公開されるドキュメンタリー映画としては異例のヒットを受け、1月24日(金)よりイオンシネマを中心に100館以上での拡大上映が決定した。

面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた。父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた――。

本作は、映像制作を学んだ藤野知明監督が収めた、家族という他者との20年にわたる対話の記録。

東京・横浜・大阪の全国4館で公開がスタートした本作は、反響が反響を呼び、メイン館・ポレポレ東中野(東京)で55回連続満席、興行通信社発表のミニシアターランキングで3週連続1位を記録するなど、公開から45日間で、公開劇場は41館、全国動員6万5,792人、興行収入1億60万498円を突破するヒットに(1月20日現在)。

これまで各地のミニシアター/アートハウスを中心に公開してきたが、多数の上映リクエストに応えて、公開8週目の1月24日(金)からイオンシネマを中心にさらに公開劇場を増やし、100館以上での拡大上映が決定した(各地での上映情報は映画公式HPを確認のこと)。

また、メールや各種SNSで募集していた本作への質問や感想に、藤野監督、淺野由美子プロデューサーが答えながら映画について語る音声メディアの第1回目を本日1月21日(火)に配信。

配給会社東風が始める「東風のポッドキャスト」(Spotify、Apple Podcast、YouTube)にて配信され、第2回以降も順次配信予定。


イントロダクション
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない――姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり…。

20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?”正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。

分かりあえなさとともに生きる、全ての人へ向けた破格のドキュメンタリー。

■藤野知明監督よりメッセージ
姉はたくさん才能を持って生まれましたが、発症してからは、それを十分に発揮することなく、ほとんど独りで生きていました。
我が家の25年は統合失調症の対応の失敗例です。
どうすればよかったか? このタイトルは私への問い、両親への問い、そして観客に考えてほしい問いです。
撮影も編集も拙いですが
見るに値するものが映っていると思います。

『どうすればよかったか?』はポレポレ東中野ほか全国にて公開中。





(シネマカフェ編集部)

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