ニュルブルクリンクはF1カレンダー復帰を否定。公的資金の支援なしに開催コストを賄うことは不可能と担当者が明かす

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2025年01月21日 18:01  AUTOSPORT web

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2020年F1第11戦アイフェルGP ニュルブルクリンク
 F1ドイツGPが復活して、イモラ、バルセロナ、フランスでの2年ごとのレースを含むローテーションでの開催システムに加わるという話があるなかで、ニュルブルクリンクはF1カレンダーへの復帰を断念したようだ。

 ドイツでのレースについては、F1カレンダーでローテーションされる一連のグランプリの一部として広く言及されている。ホッケンハイムが世界選手権への復帰に関心を持っていることは間違いないが、ケルンに近いこの歴史あるサーキットは、グランプリを再開できるほどの財政状態にはなく、その目標の助けになるような地方自治体の支援もない。

 先週、サーキットの広報担当者アレクサンダー・ゲルハルトがそのことを認め、次のように説明した。

「民間や公的資金の支援がなく、チケット販売が唯一の収入源となる場合、開催権料を支払ってF1レース開催の組織コストをすべて賄うことは明らかに不可能だ。こうした理由から、この計画は、このような民間企業である我々にとって実現可能なものではない」

 ゲルハルトはまた、近い将来に状況が変わる見込みはないと説明し、「1年以上前の最後の話し合い以来、選手権の主催者とそれ以上の話し合いは行われていない」と明らかにした。

 ニュルブルクリンクは、新型コロナウイルスのパンデミックがピークを迎えていた2020年に、F1世界選手権に『アイフェルGP』の名前で一度限りの復帰を果たした。中東での3つのグランプリを除いて、フライアウェイレースは不可能となったため、F1は無観客でのグランプリ開催を受け入れてくれるヨーロッパの国のコースを使用しなければならなかったが、ニュルブルクリンクはそうしたサーキットのひとつだった。

 2020年はシーズン全体のスタートがかなり遅れた。最初の4つのグランプリは中止せざるを得ず、その後のグランプリも延期されたことから、アイフェルGPは10月の第2週にようやく開催された。予想されたとおり、週末全体で気温は非常に低く、かなりの雨が降ってチームとドライバーの悩みの種となった。

 結局、この一回限りのレースは歴史に残ることになった。ニュルブルクリンクでルイス・ハミルトン(メルセデス)が91回目のグランプリ優勝を果たし、それまでミハエル・シューマッハーが保持していたグランプリ優勝記録に並んだのだ。この歴史的な記録を祝うため、ミック・シューマッハーは、7度のF1世界チャンピオンである父ミハエルのヘルメットをハミルトンに贈った。そのヘルメットは、ミハエルにとって最後のシーズンとなった2012年に使用したもののひとつだった。

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