石破茂首相が24日の衆参両院本会議で行う施政方針演説の原案が21日、判明した。少数与党下、幅広い合意形成を図るため「与野党が責任ある立場で熟議」を行うよう求める。看板政策の地方創生を「令和の日本列島改造」と位置付け、「日本全体の活力を取り戻す」との決意を示す。
首相が昨年10月の内閣発足後、施政方針演説に臨むのは初めて。演説では、年度内成立を目指す2025年度予算案と税制改正関連法案、さらに社会保障や教育などの施策を挙げ、「多くの賛同が得られるよう説明を尽くす」と強調。「各党の主張も十分に拝聴し、給付や負担の在り方を含め、真摯(しんし)に議論していく」と述べる。
首相は「党派を超えた合意形成を図るため与党、野党ともに責任ある立場で熟議し、国民の納得と共感を得られるよう努めることが必要だ」と説く。多数派なき国会で成案を得る在り方を模索する考えだ。