ヒット曲「落葉しぐれ」で知られる歌手の三浦洸一(みうら・こういち=本名桑田利康=くわた・としやす)さんが11日午前6時23分、老衰のため東京都内の病院で死去した。97歳だった。神奈川県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻節子(せつこ)さん。
東洋音楽学校(現東京音楽大)声楽科卒業後、作曲家の吉田正さんに師事し、1953年に「さすらいの恋唄」でデビュー。同年、「落葉しぐれ」が大ヒットし注目された。「踊子」などの文芸歌謡の歌い手としても人気を集めた。他の代表曲に「弁天小僧」「東京の人」など。
NHK紅白歌合戦には55〜63年に計8回出場。2000年には日本レコード大賞功労賞を受賞した。80年代にタモリさん司会の「笑っていいとも!」にレギュラー出演した。