「(松本)潤くんが主演を務めた『どうする家康』以来の時代劇。がっつり参加するのは今回が初めてに近いですが、すごく楽しかったです! 時代劇は日本の文化の一つ。これからも大切にしなければならないものなので、参加できてうれしいです」
長尾謙杜史上一番カッコいい映画
1月17日公開の映画『室町無頼』に出演中の長尾謙杜(22)。主人公・蓮田兵衛(はすだひょうえ・大泉洋)に出会い、大きく運命が動き出す青年・才蔵(さいぞう)を演じている。
「役作りのために体重は6キロほど増やしました。大飢饉(ききん)の時代設定なので、ガリガリでも正解だと思うのですが、役柄的には、身体を大きくしたり、足腰を強くしないといけないというのはありました。
ビジュアルは汚れて真っ黒なので、僕だとわからないシーンもありますが、ちゃんと全部僕です!(笑)」
地獄の修行を経て、棒術の達人になる才蔵の成長物語も見どころの一つ。長尾自身がこれまでに経験した、地獄のように大変だったことを聞くと……。
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「『室町無頼』は地獄でしたよ!(笑) 僕は何事も気楽に考えるので、心の底から大変だと感じたことはあまりなかったのですが、今回は結構大変でした(笑)。初日撮影して東京に戻る新幹線で、ちょっと泣きそうになりました(笑)
肉体的にも精神的にも大変だったなと思いますが、思い返すと楽しかった。自分にとって最高の作品になりました」
大変な撮影期間を過ごしたからこそ、役と共に自分も成長できたと語る。
「この撮影で、より根性がつきました!もちろん、いろいろな場面で鍛えられましたが、とにかく朝が早かったんですよ! 毎日早い時間に起き続けるという根性もつきました(笑)。なので、やり遂げた後の達成感は大きかったです」
ファン必見!圧巻の初アクション
本作が、アクション初挑戦の長尾。長さ6尺(約180センチ)にも及ぶ棒を武器に、超人的なアクションを披露している。
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「昔、空手を習っていたので、腰の使い方や重心の落とし方はなんとなくわかっていたのですが、避け方とかは難しかったです。本当の戦いだったら一手先がわからないじゃないですか?
自分はその先を知っているけど、本当だったら知らないわけなので、そういうアクションの魅せ方は、自分なりに研究しました」
特に注目してほしいアクションシーンについては、
「最後にすごく長いアクションシーンがあるのですが、そこは才蔵にとって努力の結晶部分だと思うので、注目してほしいです。練習を始めた時からそこが最終地点だと思っていましたし、やり遂げた後は、人生で一番達成感がありましたね」
今後もアクションへの挑戦に意欲を見せる。
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「岡田(准一)くんをはじめ、アクションで活躍されている先輩方もいらっしゃるので、僕も続けるようにこれから磨いていけたらと思います。
特にずっと言っていることがあって、自分の名前が上杉謙信からきているので、上杉謙信を演じてみたいです。いつか大河の主演として上杉謙信を演じることができる日が来たらうれしいです」
最後に、本作の見どころを教えてくれた。
「室町時代を描いている作品はあまりないと思うので、見たことがないような時代劇になっていると思います。僕としては初めてのアクションにも挑戦し、長尾謙杜史上一番カッコいい映画になっていると思うので、そこは注目してもらえたら!
大泉さん含め、キャストの皆さん、スタッフの皆さんの本気が伝わる映画です」
個人仕事にグループ活動…多忙な日々の息抜きは?
サッカー。観戦だけでなく、サッカーゲームもします! レアル・マドリードを応援しているのですが、ちゃんとユニフォームを着て応援しますし、日本でやるときは見に行きます
もしも室町時代にタイムスリップしたら?
この映画で表現する室町時代は結構荒れてる時代なので、生き残る自信はないけど、何かに立ち向かってはいたい(笑)。なぜ生き残れないと感じるかはぜひ、映画を見てください!
プライベートで今後新しく挑戦したいこと
海外に行ってみたい! 時代劇に出演中だけど、なにわ男子としてアジアツアーを回る中で日本以外のところにも行ってみたいなと。ヨーロッパは行ったことがないので、スペインに行って、サッカーを見に行きたい(笑)
無敵の棒術使い役にちなんで、自身の持つ“無敵の才能”は?
睡眠!短くても全然苦ではないんですけど、寝ようと思ったら何時間でも寝れる(笑)。睡眠は無敵かもしれないです!
映画『室町無頼』1月17日(金)より公開(IMAX先行公開中)
配給:東映 原作:垣根涼介『室町無頼』(新潮文庫刊)
(c)2016 垣根涼介/新潮社 (c)2025「室町無頼」製作委員会
撮影/矢島泰輔 ヘアメイク/花井菜緒(JOUER) スタイリスト/菅沼 愛(TRON) 衣装/ANARCHIST TAILOR、LION HEART