IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に出場するキャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)を率いるウェイン・テイラーは、今年のチーム名からアンドレッティ・グローバルが削除されるなか、同チームの所有権構造について説明した。
■キャデラックからの提案
昨年まで、『ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ』としてアキュラARX-06を走らせていたWTR。この、2022年12月に発表されたWTRとアンドレッティ・グローバルとの提携は事実上終了しているが、現在アンドレッティ・グローバルの株式を過半数所有しているTWGモータースポーツは、引き続きWTRの株式も保有している。
ダン・タウリス率いるこの組織は、NASCARチームのスパイア・モータースポーツも所有・運営している。
今季からキャデラック陣営へと復帰するテイラーは、現在 TWGおよびタウリスと直接ビジネス関係にあることを認め、9月にアンドレッティ・グローバルのCEOを退任したマイケル・アンドレッティとは、もはや関わりがないと述べている。
「現在は、ウェイン・テイラー・レーシングだ」とテイラーは語った。
「私は今、TWG、ダン・タウリス、そして彼らと提携している。彼ら(TWG)はウェイン・テイラー・レーシングとともに居続けることを望み、それは当初キャデラックから提案されたことだった」
「我々が実際の交渉に入ると、彼らは断固とした態度だった。それが主な理由だ」
「アンドレッティや誰かが、何か間違ったことをしたわけではないんだ。私が長い間(GMに)いたこと、子どもたち(リッキーとジョーダン)が長い間彼らの周りにいたこと、そして我々がともにに多くの勝利を収めたことが、まさにぴったりで完璧なタイミングだったんだ」
テイラーは、2026年にオープンするアンドレッティ・グローバルの新施設には、彼のチームが入居しないと述べている。
タウリスのモータースポーツ施設とは互いに独立したままとなるが、GM、とくに2026年に開始予定のキャデラックのフォーミュラ1プログラムとのつながりは、関係者に利益をもたらすだけだとテイラーは語っている。
「キャデラックF1プログラムでGMと深く関わっていたダンがいる。一方、GM/キャデラックの関係者全員がウェイン・テイラーとの再会を望んでおり、ダンと私はパートナーだ」とテイラー。
「3本脚のテーブルのように考えると、すべてがうまくつながっている」
「マイケルと彼らが関わっている間、私はすべてを楽しんだ。ネガティブなことは何もない。だが、(その終了について)あらゆる決定を下したのは、TWGグループだ」
「彼らが私に与えてくれたのは素晴らしい機会だ。彼らは本当に良い人々であり、良いパートナーだよ」