マルク・マルケス「世界選手権の主人公になること以外ありえない」ドゥカティワークス昇格の覚悟を示す

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2025年01月22日 12:20  AUTOSPORT web

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2025MotoGP:マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
 2025年シーズンにドゥカティ・レノボ・チームから最高峰MotoGPクラスに参戦するマルク・マルケスが、1月20日に行われた体制発表会にてコメントを残した。

 マルケスは、2013年から最高峰クラスへ昇格。ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームからという前例のないデビューだったものの、初年度にして史上最年少王者に輝くという偉業を成し遂げた。その後も4連覇を含む過去6度のチャンピオン獲得を果たした。

 MotoGPクラス参戦期間中は、怪我により欠場を余儀なくされたりと厳しいシーズンを送ることもあったが、2023年までレプソル・ホンダ・チームのエースとして戦ってきた。しかし、優勝から遠ざかっていたこともあり、マルケスは11年間ともに過ごしたホンダを離れ、2024年からドゥカティのサテライトチームであるグレシーニ・レーシングMotoGPへ移籍することに。

 2024年は、シーズン前半からスプリントと決勝で表彰台を獲得するなどと素早い適応力を見せつけると、第12戦アラゴンGPではスプリント初勝利に続いて決勝レースでは1043日ぶりとなる優勝を手中に収めた。最終的に2度のポールポジション、スプリント1勝と決勝3勝という活躍ぶりを発揮。チャンピオン争いを繰り広げたホルへ・マルティンとフランセスコ・バニャイアに続くランキング3位で終えた。

 そんな活躍ぶりもあり、マルケスはシーズン中の6月にドゥカティ・レノボ・チームと2年契約を締結し、ファクトリーチームへの昇格を発表。契約発表時には、まだ優勝していなかったものの、中盤戦以降にはそれに応えるかのように右肩上がりな結果を残して着実にドゥカティワークスチーム入りへの準備を進めていた。

 そして年が明け、2025年1月20日に開催されたドゥカティ・レノボ・チームの体制発表会では、ドゥカティ・デスモセディチGP25を公開しライダーのマルケスとバニャイアも登壇。レーシングスーツを纏った姿を初披露するとともに、今年の意気込みなどを語っていた。

 また、マルケスはドゥカティワークス昇格に伴い、エナジードリンク会社大手のレッドブルとの長年に渡るパートナーシップを2024年で一区切りつけた。競合会社であるモンスターエナジーがドゥカティ・レノボ・チームのスポンサーであるためだ。そのため、ふたりのレーシングスーツやマシン、そしてバニャイアのヘルメットにはモンスターエナジーのロゴが掲げられている。

 ただ、マルケスのヘルメットにはキャリア初期から支えてきたレッドブルへの敬意を表してか、モンスターエナジーのどちらのロゴもなく、ややシンプルなものとなっている。代わりにスペインのビールブランドであるエストレージャ・ガリシアのロゴが掲出されている。

■マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
「ドゥカティ・レノボ・チームのオフィシャル・カラーを身に纏って、この体制発表会に来ることができて、本当にうれしい。今日、マドンナ・ディ・カンピーリオで、自分のキャリアの中でも最も重要な挑戦の始まりとなるMotoGPの新シーズンを迎えることができ、とてもエキサイティングだ」

「この冬の間、少しリフレッシュすることができたけど、ハードなトレーニングにも時間を割いていたよ。今は、挑戦的でエキサイティングな新しい年を迎える準備ができたと感じている。2024年11月のバルセロナでのテストセッションで始めた作業を続けていて、マレーシアのセパン、そしてタイのブリーラムで再びマシンに乗ることをとても楽しみにしている」

「最初の短期的な目標は、まずライディングを楽しむことだ。それができれば、あとは自然とうまくいくと分かっている。これは何度も言っているけれど、ワークスチームにいる以上、目標はすべてのレースで競争力を発揮し、表彰台と優勝を争い、世界選手権の主人公になること以外にありえない。何日かの間、チームのみんなと過ごしたけど、チームの雰囲気は素晴らしいし、なにより、またデスモセディチGPに乗るのが待ちきれない」

「この場を借りて、クラウディオ・ドメニカリ、ルイジ・ダリーニャ、マウロ・グラッシッリ、ダビデ・タルドッツィの信頼と、私を暖かく迎えてくれた素晴らしい人たちへ感謝を伝えたい。今シーズンは大いに楽しむことができるよ」

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