2月13日より開催される第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待されることが発表された映画『海辺へ行く道』(英題:Seaside Serendipity/監督:横浜聡子/主演:原田琥之佑)に、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、諏訪敦彦、村上淳、宮藤官九郎、坂井真紀が出演する。
脚本・監督は、『ウルトラミラクルラブストーリー』『俳優 亀岡拓次』『いとみち』でその度ごとに話題を巻き起こしてきた横浜聡子。
主演をつとめるのは、約800人のオーディションを経て主演を勝ち抜いた14歳の俳優・原田琥之佑。
原田演じる主人公・奏介の仲間たちに、蒼井旬、中須翔真、山崎七海、新津ちせが原田と同じくオーディションで選出され、自由奔放な中学生を各々がのびのびと演じている。
また、彼ら演じる子どもたちの周囲で交差する大人たちに、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、村上淳、宮藤官九郎、坂井真紀が出演。個性豊かな大人たちを、色鮮やかに演じる。
映画監督の諏訪敦彦が俳優として参加しているのも見どころだ。
そんな本作は、この度、今年で6回目を迎える日本最大級の芸術祭・瀬戸内国際芸術祭2025への参加も決定。映画ながら現代アート作品の1つとして位置づけられ、芸術祭に参加する稀有な作品となった。なお、同芸術祭への映画の参加は本作が初となる。
本作の撮影は2023年の夏にオール小豆島ロケで実施。特有の陽光や海と空に囲まれた絶好のロケーションを活かし、漫画家・三好銀の最高傑作と名高い「海辺へ行く道」シリーズを初めて映画化した。
物語は、アーティスト移住支援をうたう、とある海辺の街が舞台。のんきに暮らす14歳の美術部員・奏介(原田琥之佑)とその仲間たちは、夏休みにもかかわらず演劇部に依頼された絵を描いたり、新聞部の取材を手伝ったりと毎日忙しい。
街には何やらあやしげな“アーティスト”たちがウロウロ。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が次々に飛び込んでくる。自由奔放な子どもたちと、秘密と嘘にまみれた大人たち。
果てなき想像力と生命力が乱反射する海辺で、全ての登場人物が愛おしく、優しさとユーモアに満ちた、ちょっとおかしな人生讃歌。
第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門の部門ディレクターからは、「島を散歩するように、素晴らしいキャラクター・映像・物語が隅々にまで行き渡り、出会いと別れを繰り返していく。約2時間半の至福の魔法のような映画は、人生にとって芸術とは何かを深く考える機会を与えてくれました」との評文に期待が高まる。
『海辺へ行く道』は晩夏、全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)