田中圭主演舞台「陽気な幽霊」のビジュアルが公開された。
本作は、20世紀の英国を代表する劇作家ノエル・カワードの傑作戯曲を、熊林弘高演出で上演する舞台。
1941年にロンドンのピカデリー劇場にてウエストエンド初演された本作は、5年間で1997回という驚異的な連続上演記録を達成し、1945年には名匠デヴィッド・リーン監督により映画化。その後も世界各地の劇場で繰り返し上演され、再び2020年に映画化されるなど、ノエル・カワードの喜劇の最高傑作といわれている。
第二次世界大戦中のロンドン大空襲で数々の死と破壊に直面した経験を基にして6日間で書き上げた本作。幽霊も生きている人間も同じ存在という、独特の人間観を描いている。
一風変わった霊媒師のもと、夫をめぐり、新旧2人の妻の嫉妬と意地がうずまくブラックコメディ。作家チャールズ役の田中、チャールズの元妻であり幽霊となって姿を現すエルビラ役の若村麻由美、チャールズの2番目の妻ルース役の門脇麦、霊媒師アーカティ夫人役の高畑淳子をはじめ、佐藤B作、あめくみちこ、天野はなら豪華キャストにより、新たな解釈で生まれ変わる。
ストーリー
舞台は1941年、イギリス・ケント州にある小説家チャールズ・コンドマイン(田中圭)の自宅の居間。チャールズは再婚した妻ルース(門脇麦)と暮らしている。
新しく雇ったメイドのエディス(天野はな)が不慣れで準備がままならないが、チャールズは小説の取材をしようと霊媒師アーカティ夫人(高畑淳子)を呼んで、かかりつけの医師ブラッドマン(佐藤B作)とその夫人(あめくみちこ)を招待し、降霊会を催した。
霊は現れず、アーカティ夫人はイカサマだという結果に終わったが、客が帰った後、7年前に亡くなったチャールズの先妻エルビラ(若村麻由美)が幽霊となり姿を現す。しかしエルビラの姿はチャールズにしか見えず、ルースはチャールズが酔っていると思いこみ、一方でチャールズは先妻がいると言い張る。
エルビラはチャールズとルースの間に色々とちょっかいを出し、それは徐々にエスカレートして夫婦の間に諍いが生じ、やがてとんでもない結果を招いてしまう――。
舞台「陽気な幽霊」は5月3日(土・祝)〜20日(木)シアタークリエ、6月2日(月)〜8日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月11日(水)〜15日(日)福岡市民ホール中ホールにて上演。
(シネマカフェ編集部)