惜しくも将棋界初の「女性棋士」を逃した西山朋佳女流三冠(29)は22日、終局後に記者会見し、「将棋に触れる時間も増えて充実した期間だった。収穫も多かった」と昨年9月から5カ月間に及んだ棋士編入試験を振り返った。
2勝3敗での不合格。「幸運な面もあって最終局までいけた。年明けまでもつれ込むとは思っていなかった」とする一方で、「(対局の)準備と微妙な違いがあったときに対応する力が足りなかった」と、淡々と敗因を分析した。
タイトル戦など多忙なスケジュールの中での挑戦だった。「女流棋界にも注目していただけるとうれしい。どんどん魅力を増しているので、少しでも携わっていければいいかなと思っている」と結んだ。